菅田将暉永野芽郁らの熱演に涙!「3年A組」が現代社会に放つメッセージ

写真左から菅田将暉、永野芽郁(「3年A組 -今から皆さんは、人質です-」より)
写真左から菅田将暉、永野芽郁(「3年A組 -今から皆さんは、人質です-」より)

匿名性の高いSNSが急速に普及し、自らの考えを気軽に発信することが出来るようになった昨今。インターネットの世界は、誰しもが簡単に情報を得て議論を交わし、世界中のどこにいても誰とでも簡単につながることができるようになった。一方で、匿名性が高くなったことで言葉の持つ力や影響力が軽んじられ、知らぬ間に誰かを傷つけ、傷つけられる事態も増えているのではないだろうか。

そんなSNSを題材に若者たちの苦悩や言葉の重み、現代社会の問題点を浮き彫りにした作品がある。2019年1月期ドラマとして放送されるやいなや話題を呼んだドラマ「3年A組 -今から皆さんは、人質です-」(日本テレビ系)だ。本作は、高校の卒業式を目前に控えた生徒たちが、自ら命を落としたある生徒の死の真相に向き合うべく、散りばめられた謎を解明していく衝撃的な学園ミステリー。美術教師・柊一颯(菅田将暉)は担任生徒29人を人質に取り、立てこもり事件を引き起こす。そして、おびえる生徒たちを前に"最後の授業"を行うことを告げる。

菅田将暉(「3年A組 -今から皆さんは、人質です-」より)

(c)NTV

担任生徒たちに向けて"最後の授業"を行うのは、今や俳優業だけでなくアーティストとしても活躍する菅田将暉。普段は柔和な雰囲気をまとう柊を、時に残酷な表情で表現。激情に駆られた際には、見ているこちらまで恐怖を覚えるほどの迫力と説得力で演じきった。

連続テレビ小説「半分、青い。」(NHK総合)でヒロインを務めた若手実力派女優・永野芽郁も出演。物語のキーとなる"重要な事実"を胸に抱く茅野さくらを演じた。10代ならではの強さやもろさを表現し、もう一人のストーリーテラーとしての役割も違和感なく果たすなど、今後のさらなる成長にも期待が集まる演技を見せた。

また、放送当時は菅田、永野以外の若手俳優陣の演技にも注目が集まっていた。中でも、水越涼音役を務めた福原遥や、魚住華役の富田望生、逢沢博己役の萩原利久が印象的。福原は、菅田演じる柊と一対一の演技掛け合いが物語後半に控えているのだが、その時の様子はとても演技とは思えないほど。福原の演技を引き出した菅田の役表現の素晴らしさもあるのだが、持てる感情をすべて吐き出し涼音の心情を表現しきった福原の実力は、今後も各所から求められていくだろう。

SNSに向き合う姿勢や言葉の大切さ、命の大切さなどを、ミステリーテイストで描き出し、毎週話題を呼び続けてきた「3年A組 -今から皆さんは、人質です-」。7月28日(日)に日テレプラスにて、全10話の一挙放送を予定しているので、この夏は謎解きと共に本作が内包する"真実"に向き合ってみてはいかがだろうか。

文=椋鳥

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放送情報

3年A 組 -今から皆さんは、人質です- 一挙放送
放送日時:2019年7月28日(日)10:00~
チャンネル:日テレプラス ドラマ・アニメ・音楽ライブ
※放送スケジュールは変更になる場合がございます。

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