志尊淳、潤一への出演は「自分の感覚を見直すきっかけになりました」

志尊淳
志尊淳

日本映画専門チャンネルでは、9月から2ヶ月にわたり、「俳優・志尊淳」と題して出演作を特集放送する。

同特集は、井上荒野の同名小説を全6話で実写化した「潤一」に未公開シーンを追加したディレクターズカット版のほか、2017年公開の映画「帝一の國」、志尊がトランスジェンダー"女子"を熱演したドラマ「女子的生活」全4話、そして志尊淳のインタビューを放送。

今回、その放送を記念して志尊にインタビューを行い、「潤一」での撮影を通して変わったことや、初めてのベッドシーン、俳優としての今後の目標などについて語ってもらった。

「できることを精一杯、誠実に」と語った志尊淳

――魅惑的な潤一を演じることを初めて聞いた時の感想は?

「この役を演じるチャンスをいただけたことに、不思議な気持ちと『やってみたい!』という気持ちが混在していました。というのも、『なんで僕にこの役を?』と思うくらいセンセーショナルな内容ですし、自分が演じているところを全く想像できなかったので。だからこそ、『やってみたい!』という好奇心と意欲があふれました」

――ストーリーに触れた時の感想は?

「原作を読ませていただいた時、今まで見たことのないような世界観が繰り広げられていて、それまでは原作を読む時に"理解しようとすること"を重点に置いて読んでいたのですが、"理解をすることだけが正解じゃない"と改めて感じさせられました。理屈的に考えていた自分の感覚を改めて見直すきっかけになりました」

――演じた潤一については?

「理屈的に役を作れないといいますか、(原作の潤一のキャラクター性として)イメージとか幻想的な部分で役が広がっていった中で、実際に映像の中で役を具現化しないといけないという点に関してはすごく難しかったですね。だから、何が難しくて何が難しくないかということを考えるよりも、とにかく役に寄り添って"生の空気感を大事にして生きる"ことを一番に考えて演じました」

志尊淳

――監督からのリクエストなどは?

「『体重を3kg増やして』と。僕も思っていたことなのですが、この作品は官能的な作品だと思われがちですが、他にも人間ドラマなどたくさん見ていただきたい部分があるんです。体のラインなどから潤一に少しでもナルシシズムを感じてしまうと作品が伝えたいことがブレてしまう可能性があるので、"普通の体"になるようにしました」

――タイプの違った6人の女性との愛に溺れるという役柄ですが、登場する、女性たちの魅力は何だと思いますか?

「登場する6人の女性たちはタイプも環境もそれぞれ違うのですが、唯一"悲哀なオーラをまとっている"ということが共通していると思うんです。潤一を演じていて感じたことなのですが、僕自身としても"何かを抱えている"というような雰囲気に初めて魅力を感じました。"生"感というか生活感が漂うような、飾っていないような感じ。潤一を演じてから女性に対して『家でどんな生活をしているんだろう?』と生活感がすごく気になるようになりましたし、生活感があらわに出ている人に魅力を感じるようになりました」

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放送情報

潤一 ディレクターズカット版<PG-12> 全6話
志尊淳インタビューも放送
放送日時:2019年9月8日(日)21:00ほか
チャンネル:日本映画専門チャンネル
※放送スケジュールは変更になる場合がございます。

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