ツインテールにゴスロリ姿...何度でも見たい戸田恵梨香の"ミサミサ"の魅力

今秋より放送中のNHK連続テレビ小説「スカーレット」で、女流陶芸家の道を切り開いていくヒロイン・川原喜美子を演じている戸田恵梨香。彼女が30代を迎えた2018年に放送された主演ドラマ「大恋愛～僕を忘れる君と」(TBS系)では、相手役のムロツヨシと"ド直球"の純愛ストーリーを演じきり新境地を開拓したのも記憶に新しい。

彼女の過去作を振り返ってみると、1億円争奪ゲームに身を投じるヒロインを好演したドラマ「LIAR GAME」(フジテレビ系)、プライドの高い若き医師を演じた医療ドラマ「コード・ブルー ―ドクターヘリ緊急救命―」(フジテレビ系)、IQ201の頭脳を誇る捜査官に扮した異色の刑事ドラマ「SPEC～警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿～」(TBS系)など、代表作と呼べるドラマシリーズは数しれず...。いずれも劇場版が製作される大ヒット作への出演を重ねている。

そんな輝かしいキャリアを誇る彼女の原点であり、大ブレイクのきっかけとなった映画初出演作『DEATH NOTE デスノート』(2006年)とその続編『DEATH NOTE デスノート the Last name』(2006年)が、MONDO TVにて1月1日(水)・2日(木)に2夜連続で放送される。

『DEATH NOTE デスノート』は、死神が落とした"死のノート(＝デスノート)"を手に入れ、次々と犯罪者を葬っていく"キラ"ことエリート大学生・夜神月と、世界的な名探偵・Lの壮絶な頭脳戦を描いた大ヒットコミックの実写映画版。キャラクター人気も凄まじく、本作以降も度々実写化されてきた人気シリーズだが、この作品で戸田が演じているのは"ミサミサ"の愛称で親しまれている人気アイドル・弥海砂。

キラを崇拝するがゆえの狂気的な言動もさることながら、戸田が扮したツインテール＆ゴスロリ姿がハマり過ぎ...。第1弾から10年を経て公開された『デスノート Light up the NEW world』(2016年)で、女優へと変貌を遂げたミサミサを演じた際には、ネット上で歓喜の声があがったほど、長く愛され続けている役柄なのだ。

撮影当時10代だった彼女のダイヤの原石っぷりが拝めるのが、物語の後編となる『DEATH NOTE デスノート the Last name』だ。デスノートを手にした海砂が月に接触し、共にLを追い詰めようと提案するシーンでは、すでに演技派としての地位を確立していた藤原竜也との濃密な2人芝居を展開。ここで彼女は、信仰にも似たキラへの盲目的な愛を見事に体現し、藤原を相手に一歩も引かない熱演を披露している。

さらに警察により海砂が拘束されるシーンでは、手錠に加えて拘束具まで付けられるといった描写にも体当たりで挑み、あどけなさとは裏腹な女優魂を存分に見せつけているのだ。

30代を迎え、演技派として存在感を放つ彼女の"原点"ともいえる『DEATH NOTE デスノート』シリーズ。「スカーレット」で注目を集める今だからこそ、当時の輝きを見つめ直してみてほしい。

文＝スズキヒロシ

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