菅田将暉、『アルキメデスの大戦』で見せた天才数学者の演技がスゴすぎる!

「圧倒された」「天才的」。映画『アルキメデスの大戦』が公開された後、菅田将暉の名前とともにそんな言葉がネットで踊った。主役の天才数学者・櫂直役を務めた菅田の演技へ評価だ。

■癖のある役柄を生き生きと演じる

映画『アルキメデスの大戦』は、「ドラゴン桜」などの名作を生み出した三田紀房の同名コミックを原作としている。舞台は1930年代、世界で孤立を深め戦争へと進む日本。ある時海軍省に、巨大戦艦の建造案が提出される。100年に1度の天才と言われる主人公の櫂は、その見積の虚偽を暴き、巨大戦艦の建造を、また戦争を止めるため、海軍主計少佐となって活躍する。

櫂は変わった雰囲気を持つ青年で、計測マニアであり、話し方も非常に強く早口だ。癖のある人物なのだが、菅田はそれを何の違和感もなく演じている。

櫂が初めて登場するシーンでは芸者遊びに興じていて、芸者の身体を計測しようとイヤラシイ顔つきを見せる。かと思うと扇子遊びで天才ぶりを発揮して芸者にアドバイスしたりもする。

舘ひろし演じる山本五十六が、櫂の才能を見込んで部屋を訪れ海軍に誘うシーンでは、絶対に自我を曲げない空気がありありと出ていて、目の動き、口の尖らせ方など、尋常ではない雰囲気がたっぷりだ。

櫂はまた、美しいものを見ると計測せずにはいられない性分を持つ。戦艦長門を遠目から見た時に「人間が作った美しき怪物」と語り、巨大戦艦の見積を推測するために長門に乗り込んであらゆる箇所を計測しはじめた時の嬉々とした姿は、実に無邪気で微笑ましい。

■大会議での圧巻の長ぜりふに注目

見積もりを出す段階になってからは、クールで、目的に向かって邁進する力強い櫂へと変わる。図面を引く時の美しい横顔、浜辺美波演じるヒロイン・尾崎鏡子との切ない再会、巨大戦艦建造派の妨害への焦りなど、さまざまな場面を経て物語はクライマックスへと向かっていく。

最大の見せ場となる大会議では、数式を板書しながら長いセリフを披露。このシーンはかなり印象的で、共演した舘ひろしに「菅田さんは天才です」と言わしめたほどの名場面だ。

2009年、若手俳優の登竜門とされる仮面ライダーシリーズの第11作「仮面ライダーW」で俳優デビューを飾った菅田将暉は、芥川賞受賞作を原作とした『共喰い』(2013年公開)などの文学的作品、また『銀魂』(2017年公開)といったコメディ、『となりの怪物くん』(2018年公開)といった学園恋愛ものなど、幅広いジャンルで幅広い役柄をこなしている。イケメンであり、あふれる才能を持つ菅田将暉は、日本を代表する俳優と言えるだろう。

そんな菅田が演じたからこそ、あらゆる場面で櫂直という人間が生きているし、櫂の熱い思いが感じ取れる。戦前の日本を舞台に繰り広げられる菅田の天才的な演技をぜひ見てみてはいかがだろう。

文=堀慎二郎

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放送情報

アルキメデスの大戦
放送日時:2020年5月9日(土)20:00~
チャンネル:WOWOWシネマ
※放送スケジュールは変更になる場合があります

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