実力派俳優・綾野剛のアウトローな魅力が光る映画に注目!

「日本で一番悪い奴ら」より
「日本で一番悪い奴ら」より

映画にドラマに大活躍、高い演技力で視聴者を物語に引き込む実力派俳優・綾野剛。2003年に若手俳優の登竜門とされる平成仮面ライダーシリーズ第4作「仮面ライダー555」に怪人役として出演しデビューを飾ってからは、さまざまなジャンルの作品で幅広い役柄をこなし、常に存在感を示してきた。

文芸作品を原作とした映画『そこのみにて光輝く』(2014年公開)では、心に闇を抱えた無職の主人公を演じ切り、第69回毎日映画コンクールの男優主演賞ほか、数々の賞を受賞した。

2015年に放送されたドラマ「コウノドリ」では、仲間や患者から信頼される産婦人科医の主人公を演じ、繊細な演技で出産に伴う苦難や危険に立ち向かう姿を見せてくれた。

かの「フランケンシュタイン」を題材にして作られた2017年放送のラブコメドラマ「フランケンシュタインの恋」では、主人公である不老不死の怪物に扮し、表情豊かな演技で女性視聴者を虜にした。

また2018年に公開されたギャグ満載のコメディ映画『パンク侍、斬られて候』では、ギャグはもちろん体を張った殺陣も披露。多くの観客を夢中にさせた。

(C)2016「日本で一番悪い奴ら」製作委員会

そんな綾野が似合う世界といえば、"アウトロー"だろう。不良高校生たちの生き様を描いた『クローズZEROⅡ』(2009年公開)や、歌舞伎町の裏社会で生きる者を描いた『新宿スワン』(2015公開)は、綾野がその演技力を十二分に見せつけた作品だった。

そして綾野の"アウトロー"作品の中で今回注目したいのが、映画『日本で一番悪い奴ら』(2016年公開)だ。日本の警察史上最大の不祥事と言われる「稲葉事件」を題材にした作品で、綾野は主人公の刑事・諸星要一役を務めた。

(C)2016「日本で一番悪い奴ら」製作委員会

柔道の強さを買われて北海道警察の刑事となった諸星は、当初は純情で正義感もあるが、点数を稼ぐために裏社会と通じてスパイを作れ、と先輩の刑事に教えられる。

そこから諸星の転落が始まる。銃器を密輸入し摘発したように見せかけて点数を稼ぎ、さらには麻薬にまで手を出すようになる。

この作品でまず見ていただきたいのが、作品中で経過する時間とともに変わっていく綾野の演技だ。諸星が道警に入った時からラストまで26年の歳月が経過するが、その時々の諸星を見事に演じている。

最初は純情で、先輩の前ではおどおどし、酒もタバコもダメ。しかし裏社会に馴染むにつれて、態度も醸し出す空気も変化する。派手なシャツとサングラスが似合う諸星へと変わっていく。

(C)2016「日本で一番悪い奴ら」製作委員会

ひとつひとつのシーンを見ても、綾野の演技が光る。中村獅童演じる暴力団幹部・黒岩と渡り合う場面では極度の緊張状態にあるのが伝わってくるし、初めて麻薬に頼った時にはみっともないほどに苦しく、哀れな心情が痛いほど感じられる。スパイとして使っていた舎弟と戯れるシーンなど人間臭さに満ちたシーンも多く、諸星という人間がリアルに感じられるのだ。

この作品で綾野は第40回日本アカデミー賞の優秀主演男優賞を受賞。それほどリアルで、最高の演技を見せた作品だった。『日本で一番悪い奴ら』は6月6日にチャンネルNECOで放送されるので、綾野の渾身の演技を味わってみてはいかがだろう。

文=堀慎二郎

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放送情報

日本で一番悪い奴ら
放送日時:2020年6月6日(土)21:00~
チャンネル:映画・チャンネルNECO
※放送スケジュールは変更になる場合があります

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