大泉洋戸田恵梨香共演 新感覚時代劇が笑って泣ける!

「駆込み女と駆出し男」より
「駆込み女と駆出し男」より

その昔、ワケあり女たちが夫と離縁したくて駆け込んできた縁切寺。鎌倉の東慶寺を舞台に江戸で繰り広げられる人間模様を描いたエンタテインメント時代劇が『駆込み女と駆出し男』(原案は井上ひさしの小説「東慶寺花だより」)だ。この作品が6月13日(土)衛星劇場で放送される。

大泉洋、戸田恵梨香、満島ひかり、樹木希林、山崎努(※「崎」は正しくは「立さき」)などキャストも豪華で本作で大泉洋は第39回日本アカデミー賞(2016年)の優秀主演男優賞を受賞。原田眞人監督が当時の時代背景や風景を美しい映像で描き、切なくもコミカルで見応えたっぷりの映画に仕上げている。

女たちに囲まれる環境の中、持ち前の軽い性格と話術で難局を乗り切っていく"駆出し男"の信次郎を演じているのが大泉洋。昨年の朝ドラ「スカーレット」のヒロイン、女性陶芸家を演じた戸田恵梨香は東慶寺での2年の修行生活を経て強く優しくなっていく"駆込み女"のじょごを見事に演じている。

(C)2015「駆込み女と駆出し男」製作委員会

■大泉洋のトボけた味わいとマシンガントークがさすが

大泉演じる信次郎は女たちが寺で修行する前に向かう御用宿をとりしきる源兵衛(樹木希林)の甥で医者見習いで戯作者見習い。わけあって江戸から離れ、御用宿に居候することになり、駆け込み女たちのさまざまな人生にかかわることになる。

基本、弱腰なのにいざというときは得意のマシンガントークで口から出まかせを言い、剣をかざしていちゃもんをつけてくる荒くれ者たちを追い払ったり、男子禁制の東慶寺に呼ばれて医者として具合の悪い女性たちを診察したりと大活躍。"寺の中では女と決して目を合わせてはいけない"と厳しく言われ、天井を見ながら病状を調べたり、「見てはいけない」という難題の中、蜂蜜浣腸をすることになったりとコミカル部門を一手に引き受けるような役柄。長台詞も見どころの1つだ。

(C)2015「駆込み女と駆出し男」製作委員会

■戸田恵梨香と満島ひかりの友情に涙した視聴者が続出

戸田演じるのは鉄練りを営む浜鉄屋を支え、女好きな夫から暴力をふるわれているじょご。家から逃げ出すときに偶然出会ったのが唐物問屋、堀切屋の妾のお吟(満島ひかり)で、駆け込み女同士の2人はやがて姉妹のような関係になっていく。

病に冒されているお吟のために信次郎から教わった薬草をとり、懸命に世話をするじょごにお吟が「いつもいつも、ありがとう」とお礼を言い、別れるときに教わったじょごの地元の方言で背中を向けたまま「べったべった だんだん」と手を振るシーンは号泣ポイント。

(C)2015「駆込み女と駆出し男」製作委員会

さまざまな女たちと触れ合い、修行を積む中で強くなっていくじょごの成長が頼もしくもあり、大泉洋とのサプライズなキスシーンにもドキドキさせられる。

スピード感と情報量たっぷり。長尺なのに飽きさせない贅沢で新しい時代劇を楽しみたい。

文=山本弘子

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放送情報

駆込み女と駆出し男
放送日時:2020年6月13日(土)20:45~
チャンネル:衛星劇場
※放送スケジュールは変更になる場合があります

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