ポンコツぶりも愛おしい!竹内涼真主演「テセウスの船」の面白さを再確認

今年1月よりTBSの日曜劇場で放送され、最終話では19.6%という高視聴率をマークした「テセウスの船」が、10月10日(土)にTBSチャンネル1で一挙放送される。あらためてその魅力を振り返りたい。

ドラマ「テセウスの船」に主演した竹内涼真

(C)東元俊哉/講談社 (C)大映テレビ/TBS

東元俊哉原作の同名漫画を竹内涼真主演でドラマ化した本格ミステリーとなる本作。殺人犯の息子として生まれた青年・田村心(竹内)は、母・佐野和子(榮倉奈々)とともに世間から身を隠すようにひっそりと生きてきた。ある日、心の理解者である最愛の妻・田村由紀(上野樹里)が、事件に関する記事をスクラップしたノートを見せながら「自分の父親を信じてみて」と背中を押したことから、顔も見たことのない拘置所の父・佐野文吾(鈴木亮平)と向き合う決意をする。

そんな時、事件現場となった村を心が訪れると突然霧に包まれ、父が事件を起こす直前の平成元年にタイムスリップしてしまう。そこで笑顔にあふれる31年前の家族の姿を目にした心はタブーである「未来を変える」ことを決断。家族の笑顔を守るために、現代と過去を行き来しながら事件の真相と真犯人に迫るというのが、物語のあらすじだ。

(C)東元俊哉/講談社 (C)大映テレビ/TBS

二転三転するミステリーの連続に視聴者は釘付けとなり、最新話が放送されるたびにSNSを中心に犯人を当てる犯人考察ブームが巻き起こるなど話題をさらったのは記憶に新しい。次々と狡猾な罠を仕掛ける真犯人との心理戦は、本作の見どころといえる。

一方で、心のキャラクターも印象的で、物語が進むにつれ、意を決して立ち上がったはずの心の不注意な行動に、視聴者から"ポンコツ"という声が寄せられることも。事件の発生阻止や逮捕されそうになるといった緊迫した状況下にある心の焦りを竹内がリアルに表現している。こうした愛すべきキャラクターも本作の人気を後押しする魅力の1つだろう。

(C)東元俊哉/講談社 (C)大映テレビ/TBS

文吾を陥れた真犯人の正体とその目的とは。心と文吾は事件を解決し、家族の笑顔を守ることができるのか。時代を超えてつながる家族の絆が生みだす奇跡の物語を、心のキャラクターにも注目しながら今一度見届けたい。

文=安藤康之

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放送情報

テセウスの船
放送日時:2020年10月10日(土)11:00~
チャンネル:TBSチャンネル1 最新ドラマ・音楽・映画
※放送スケジュールは変更になる場合があります

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