尾上松也&中村隼人が自身の舞台を見て副音声に挑戦!松也「自分で話す日が来るとは...」

ここでしか聞けない出演者のトークとともに舞台作品を楽しめる新番組「どっぷり副音声~ボタンひとつでステージ裏へ~」がBSスカパー!でスタート。第1回は'20年1月に上演された「新春浅草歌舞伎2020『菅原伝授手習鑑~寺子屋』」を放送し、歌舞伎俳優の尾上松也と中村隼人が副音声を務める。自身が出演した演目の収録映像を見る機会は多い、と口をそろえた2人だが、今回の副音声は勝手が違ったようだ。

自身の舞台を見ながら副音声で解説する尾上松也と中村隼人

松也「衛星劇場さんで放送される自分の出演舞台の映像は、いつも参考にさせていただいています。それを見ながら自分が話す機会がくるとは思ってもみませんでしたが、実際にやってみると、どうしても見入ってしまうので...ちょっとやりづらかったです(笑)」

隼人「今回放送される『寺子屋』は、歌舞伎の中でも非常に重厚で大切にされている演目の一つなので、あまりフランクな話はできませんでしたね。役にまつわるエピソードや、演じる上でのちょっとした苦労話や裏話は、少しはできたんじゃないかと思います」

尾上松也

菅原道真の息子をかくまう寺子屋の主人・武部源蔵を、過去に2度演じた経験を持つ松也。今回の上演では、初めて大役となる松王丸を演じることになった。また、初舞台を踏んだのが「寺子屋」だったという隼人は、今回初めて源蔵役に挑戦した。

松也「松王丸は目標とする役の一つだったので、率直にうれしかったです。自分が源蔵を演じていた時に松王丸に対して抱いていた感情や印象がどう変わるのかな、というのがとにかく楽しみでした」

隼人「松也兄さんの松王丸は、全てを受け入れてくれる懐の深さ、器の大きさのある松王丸だったので、全ての感情を解放してぶつけていきました。今まで松也兄さんとはたくさんいろんなお芝居をさせていただきましたけど、今回が一番楽しかったですし、この先もぜひご一緒させていただきたいな、と改めて感じた演目になりましたね」

中村隼人

観客の目には決して映らない中でも続けられている舞台裏での演技など、演者でなければ語ることのできない秘話が満載となった、今回の番組収録。

松也「黙って見ているだけでは分からない感情や言葉にしないと思い出せなかったことなどがあって、大変でしたけど、非常に面白かったです」

隼人「『これを知っておけば、もっとこの演目が楽しめるよ』という情報をお話しできました。またこういった機会があれば、もっといろいろしゃべりたいな、と思います」

取材・文=中村実香 
ヘアメーク=岡田泰宜(尾上松也)、佐藤健行(HAPP'S.)(中村隼人)

この記事の全ての画像を見る

放送情報

BSスカパー!×衛星劇場 どっぷり副音声
~ボタンひとつでステージ裏へ~
第1回 新春浅草歌舞伎編
放送日時:2020年11月8日(日)22:00~
チャンネル:BSスカパー!
菅原伝授手習鑑〜寺子屋
放送日時:2020年11月18日(水)16:00~ ほか
チャンネル:衛星劇場
※放送スケジュールは変更になる場合があります

詳しくはこちら

キャンペーンバナー

関連記事

記事の画像

記事に関するワード

関連人物