佐藤二朗と山田孝之が、6月6日(日)に日本映画専門チャンネルで放送される【日曜邦画劇場】にゲスト出演する。同番組は、映画「はるヲうるひと」の公開を記念し、同作で原作・脚本・監督・出演を務めた佐藤と、主演を務めた山田の関連作品を6月4日(金)から3夜連続で放送する特別企画の第3夜。山田の初プロデュース作品「デイアンドナイト」の本編前と、佐藤二朗の初監督作品「memo」の本編後に、佐藤と山田のインタビューを送る。
今回、佐藤と山田に監督、出演者、プロデューサーというそれぞれの立場での映画製作に懸ける思いや、映画「はるヲうるひと」の秘話などについて語ってもらった。
――6月6日(日)には、佐藤さんの初監督作品「memo」も放送されます。改めて作品を観た感想は?
佐藤「未熟で冷静でいられないくらい恥ずかしいところもあるんだけど、お宝みたいなものも埋まっているなという印象です。13年たって角が取れて、もしかするとうまくなっていて、そういうのは必要なことでもあるんだけど、13年前に尖りまくって攻めていたのを見ると、『いかんな。今の自分はぬるいな』と思いますね」
――監督としての喜びはどんなところですか?
佐藤「撮影中はそこまでの余裕はないんですけど、自分で書いて、直して、プロデューサーに見せて、直して、お金を集めて、俳優をキャスティングして、撮る、編集する、宣伝の人と共に動くという、最後の最後まで関わることができるというのは楽しいですね」
山田「撮影現場では役者として演技プランを練りながら監督として全体も見なければいけないので、それを本番のタイミングで切り替えてやるのって本当にとんでもないことをしていますよね。そりゃ、余裕なんかないですよ(笑)。スタッフも『このとんでもないことをやっている二朗さんをなんとかフォローしなきゃ!』『良い作品にしなきゃ』という空気になっていました」
――山田さんは「デイアンドナイト」でプロデューサーをされました。なぜプロデューサーをやろうと思ったのですか?
山田「僕の中でプロデューサーは"やりたいかどうか"ではなく"やらなきゃいけないこと"だったんです。20代の頃、映画を作った後に宣伝でたくさん取材を受けたり、いろんな番組に出たりする時に疑問に思うことが多くて...。同年代の俳優たちと話しても、同じ疑問を感じているという状況があったんです。また、現場ではタイトなスケジュールでスタッフが寝られない状況が当たり前にあるんです、今でも。そういうことが改善されないままで、1人でも多くの人に見てもらえるような良い作品を作るなんて程遠いなって思ったんです。そのために、作品に関わる全てのルールを作れる立場になって、『ちゃんと寝られる』『儲かったらちゃんとみんなに分配する』みたいな"当たり前なのにこの業界では当たり前じゃないこと"を当たり前にしたいな、と」
――プロデューサーとして撮影現場で出演者の芝居を見ていて、役者としてうずくような瞬間はありますか?
山田「役者さんの強烈な良い芝居を見た時に『うわー、すげえな。役者ってすごいことなんだな』と、逆に自分に自信がついたりとかはありますね。あとは、『この人とこのテンションで芝居してみたいな』というのはあります」
出演情報
<放送情報>
【日曜邦画劇場】
デイアンドナイト ゲスト:佐藤二朗、山田孝之
memo ゲスト:佐藤二朗、山田孝之
放送日時:2021年6月6日(日)22:00~連続放送 ほか
チャンネル:日本映画専門チャンネル
※放送スケジュールは変更になる場合があります
<映画情報>
はるヲうるひと
6月4日(金)テアトル新宿ほか全国ロードショー
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