三浦春馬と共演、新田真剣佑の熱い思いが詰まった映画『ブレイブ-群青戦記-』

『ブレイブ-群青戦記-』より
『ブレイブ-群青戦記-』より

車田正美のコミックをハリウッドで実写化するプロジェクト『Knights of the Zodiac(聖闘士星矢)』で主人公の星矢を演じることがアナウンスされた新田真剣佑。ハンガリー、クロアチアで行われた撮影も終わったとのことで、着実にハリウッドでの足固めを行っているようだ。今後、新田は活動の拠点を海外に移すとしているが、そんな彼の日本への置き土産ともいうべき主演映画が、今年3月に公開された『ブレイブ-群青戦記-』だ。

『ブレイブ-群青戦記-』に出演した新田真剣佑、三浦春馬ら
『ブレイブ-群青戦記-』に出演した新田真剣佑、三浦春馬ら

(C)2021「ブレイブ-群青戦記-」製作委員会 (C)笠原真樹/集英社

笠原真樹のコミック「群青戦記 グンジョーセンキ」を、『踊る大捜査線』シリーズ、『亜人』の本広克行監督のメガホンによって実写化した本作は、「部活×青春×歴史」という異色の組み合わせが話題となった青春ファンタジー。

スポーツの強豪校に通う高校生たちが突如、学校まるごと戦国時代にタイムスリップ。そこに刀を持った野武士が現れ、生徒たちは大パニックになるが、歴史オタクの蒼(新田)は、この時代が、織田信長が天下統一の足掛かりをつかんだきっかけとされる「桶狭間の戦い」の前夜であることに気付く。やがて信長の軍勢に仲間を連れ去られた蒼たちは、仲間たちを救出するために立ち上がる――。

(C)2021「ブレイブ-群青戦記-」製作委員会 (C)笠原真樹/集英社

本作の特徴は、戦国時代に放り込まれた高校生たちが、剣道、野球、アメフト、空手、フェンシングなど、それぞれが所属する部活で培ったスキルを駆使して、武士たちと戦う、というところ。本広監督は、がむしゃらな熱量で必死に戦う高校生たちが、肉体を駆使するアクションにこだわったため、役者陣は数カ月前から全員一丸となってそれぞれの競技の訓練を開始。全員がスタントなしで、アクションをこなしたという。

そんな中、弓道部に所属する生徒役の新田は、もともと身体能力の高さに定評があるということと、2018年に放送されたテレビドラマ「トドメの接吻」で、流鏑馬(やぶさめ)の経験があったこともあり、弓道のスキルもメキメキと上達。それには指導の先生も「もう教えることは何もない」と舌を巻くほどだったという。そして、そんな同世代の俳優たちが集まった撮影現場は非常に和気あいあいとしており、撮影中も、新田や鈴木伸之らが中心となって、現場を盛り上げたそうだ。

本作には昨年7月に急逝した三浦春馬が徳川家康役で出演している。新田が役者を目指したきっかけとなったのが三浦だったということもあり、今回の共演を「幸せな体験」と語っている。今年3月に行われた公開御礼舞台挨拶の場で、新田は「僕は日本で活動をして、今日がその第一章の終わりだと思っています。そして、これから春馬さんの夢だった海外進出の思いをつなげるためにも、海外で挑戦することを夢にしていきます」と決意のコメントを発していた。そんな彼の熱い思いがこの作品には詰まっている。

文=壬生智裕

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放送情報

ブレイブ-群青戦記-
放送日時:2021年11月20日(土)13:00~
チャンネル:WOWOWプライムル
※放送スケジュールは変更になる場合があります

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