小松菜奈がピンクのショートヘアで見せた振り切った演技に注目!岡田准一主演のホラー映画『来る』

今から約4年前、小松菜奈が壮絶な過去に苦しむ霊感のあるキャバ嬢を演じたのが、岡田准一主演のホラー映画『来る』だ。原作は第22回日本ホラー小説大賞に輝いた澤村伊智の小説「ぼぎわんが、来る」で、監督は『嫌われ松子の一生』『告白』『渇き。』など多くの話題作を世に送り込んだ中島哲也。小松は長編映画デビューを飾った『渇き。』で、その才能を存分に発揮し、日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞している。映画『告白』で主演を務めた松たか子は、本作では小松演じる真琴の姉であり、日本最強の霊媒師・琴子役として出演。妻夫木聡、黒木華、青木崇高、柴田理恵、伊集院光、太賀(仲野太賀)など、豪華キャストが顔を揃えている。

ピンクのショートカットというインパクト大のヘアスタイルを披露した小松菜奈
ピンクのショートカットというインパクト大のヘアスタイルを披露した小松菜奈

妻夫木演じる田原秀樹の家族に取り憑いている正体不明の"あれ"がやって来たら最後、そのモンスター級の破壊力に、関わる人たちが次々と巻き込まれていく――。ストーリーの心理的な怖さはもちろん、カット割りや音響、スピード感も含めて「何が次に起こるのか」とドキドキせずにはいられない映画だ。

髪をピンクに染め、黒のアイライン、パンキッシュなファッションに身を包んだ小松菜奈が演じた役柄と迫真の演技とは?

■繊細でエキセントリックなキャバ嬢役に小松菜奈が挑戦

結婚し、幸せに暮らすはずだった田原秀樹(妻夫木)と香奈(黒木)。娘の知紗(志田愛珠)を授かり、秀樹は幸せ家族の日常を綴るブログを更新することに生きがいを見出している。しかし、実はイクメンとは程遠い自分勝手な秀樹に香奈は育児ノイローゼになり、家庭は崩壊寸前。そこに追い打ちをかけるように、会社の後輩(太賀)が目の前で突然"見えない何か" に襲われて命を落としたり、自宅マンションで集めていたお守りが切り裂かれていたりと、説明のつかない怪奇現象が秀樹の頭を悩ませる。

民俗学者の友人・津田(青木)に相談を持ちかけた秀樹は、オカルトライターの野崎(岡田)を通して霊感を持つキャバ嬢・真琴(小松)のもとを訪ねることになる。タトゥーを入れ、露出度の高い格好で応対する真琴は、やさぐれたムードを醸し出している。姉が最強の霊媒師という家庭で育った真琴は、少女時代から、その特殊な環境に心身ともに傷つき、不安定な自分をもてあましていた。そんな自身の境遇から、真琴は田原家にやって来る"あれ"が強烈な力を持っていることを知りながらも、傷ついている知紗を自らに重ねてしまい、命の危険も顧みずに巻き込まれていく。 "あれ"に太刀打ちできない自分の無力さに腹を立て「バカ、ちゃんとしろ!バカ!」と頭をかきむしり、激しい感情をぶつける演技など、これまで見たことがない小松菜奈に出会えるシーン満載だ。

■野崎と真琴の激しいバトルが勃発!2人が抱えている闇は"あれ"に勝てるのか?

真琴のことを愛おしく思っているが、過去の恋愛のダメージに縛られ、人と深く関わることを避けている野崎。一方で、子供が産めない身体であることに強いコンプレックスを抱いている真琴。ボロボロになっても知紗を守ることに執着する真琴のことを野崎は止めようとするが、真琴は半狂乱になるほど反発し、実の姉でさえ止められない精神状態に陥る。知紗を「私たち(野崎と真琴)の子!」「守って!」と暴走するシーンは迫力たっぷり。

松たか子や岡田准一という実力派を前に、小松菜奈が全力で体当たりの演技を見せる。日本中の霊媒師が、田原家が住むマンションに駆けつけ、"あれ"を祓うべく、敷地で壮大なおはらいの儀式が執り行われる後半戦は見応え十分。人間の心の闇につけこんでくる最恐の化け物との対決の行方は?最後までハラハラさせられる。

文=山本弘子

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放送日時:2022年7月30日(土)21:00~
チャンネル:映画・チャンネルNECO
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