平野良と松井勇歩が10月に上演する「2.5次元ナビ！シアターVol.1」への意気込みを語る

――イベントの母体となる「2.5次元ナビ！」も長期シリーズとなってきましたね

平野「毎回新鮮にやらせてもらっています。もちろん自分の中で振り返ったら『ここ変わったな』と思う部分もありますけど、あっという間というか、気づいたら5年近く経っていて『長くやってきたなぁ』という実感もないという感じですね。まだまだ進化しなきゃいけないですし、勉強しなきゃいけない部分もありますし。でもさ、ナビ隊って3人が交代でスタジオにやって来るから、1年に数回しか出演してないんだよね！」

松井「最初の1、2年は多くても3回に1回の出演でしたね。なので、実はそんなに長いこと出演させて頂いたという感覚はそんなにないです(笑)」

――お2人が初対面の時の互いの印象は？

平野「初めて出会ったのは2018年の『朗読演劇極上文學XIII「こゝろ」』でした。その時の印象は『好青年だけど暗いな、こいつ』みたいな(笑)。そんなにお喋りするような現場じゃなかったのもあるんですけど、お芝居に対して真摯に取り組んでいる好青年なんだけど、なんか暗いな、という印象で始まって。でも、やっぱり関西人だから、きっとおもしろいはず、という期待は持っていました。そして『2.5次元ナビ！』で一緒になって、一緒に仕事をする時間を重ねていく中で、2021年に共演したロックミュージカル『MARS RED』で一気に開花したという。やっぱ僕の目は間違っていなかったですねぇ...」

松井「平野さんは『寡黙な人』という印象でしたね。ゴリゴリの演劇の方で、『馴れ合う時間があったら、その分芝居で語り合おうぜ』みたいなイメージでした。僕はその場の空気を読んじゃうタイプなので『あ、踏み込んだらあかん人や』というのを、なんとなく感じていて。でも、打ち上げの席で隣に座らせて頂いて初めてちゃんとお話した時に『君、おもしろそうだね』と言って『2.5次元ナビ！』のお話をしてくださったんですよ。それがきっかけで今に繋がっているんですけど、『なんか暗い人やな』って...(笑)」

平野「（爆笑）」

松井「でも『おもしろそうだよね』って言ってくださった時は、すごく嬉しかったですね。『見てくれてはったんや』って。そして、今は『陽気なおじさん』って思ってます」

平野「(大爆笑)。振り幅エグいな！寡黙で演劇一直線、馴れ合わないタイプ。でも今は、陽気なおじさん！」

松井「ミュージカルの時も、ちょっと暇があればめちゃくちゃ馴れ合ってくるんですよ(笑)。でも、そういう関係性になれたのも、ありがたいですし、嬉しいです」

――最後に「2.5次元ナビ！シアターVol.1～セッションしようゼ！～」を楽しみにされている皆さんへメッセージをお願いします

松井「全公演、人も変われば内容も変わると思います。今回キャスティングされた役者さんは皆さんお芝居が達者な方ばかりが揃っているので、僕自身、一緒にやらせて頂くのが楽しみですし、負けないように頑張らないといけないなっていう気持ちもあります。楽しくなるのはもう明確にわかっているので、楽しみに来てくださればなと思います」

平野「いつも番組を見てくださる方の中には、舞台公演へは足を運んだこともないという方もいらっしゃると思うんですけど、今回は『1つの作品をやるんで観てください！』という強い願いというよりは、『気軽に楽しいことをできればな』と思っているので、本当に気軽にご来場していただきたいです。下は27歳から上は39歳まで、10歳以上離れている俳優たちがセッションをするコントとかで、面白い空間を作り上げていきますので、ぜひご都合つきましたら、ふらっと遊びに来ていただけたら幸いでございます！」

取材・文＝中村実香

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