バトン可夢偉、2人の元F1ドライバーに注目!

ジェンソン・バトン
ジェンソン・バトン

国内モータースポーツで最も人気の高い「SUPER GT」。パワーの違うGT500とGT300の2つのクラスが混走し、GT500はレクサス(トヨタ)、ホンダ、日産のワークスチームを中心に争われ、GT300は国内外14種類のスポーツタイプカーが参戦し、活気に満ちている。そのなかで今シーズンの注目を集めているのが、ジェンソン・バトン(RAYBRIG NSX-GT/ホンダ)と、小林可夢偉(DENSO KOBELCO SARD LC500/レクサス)の元F1ドライバーの2人だ。

RAYBRIG NSX-GT/ホンダ

(C)GTA

イギリス出身、38歳のバトンは2000年に20歳の若さでウィリアムズからF1デビュー。2戦目で早くも6位に入賞し、最年少入賞記録(当時)を40年ぶりに塗り替えた。そして2003年にB・A・Rに移籍し、2006年のハンガリーGPで念願の初優勝を達成。2009年にはブラウンから参戦し、優勝6回をマークしてドライバーズチャンピオンに輝いている。2010年からはマクラーレンに移籍し、昨年までF1で走り続けた。そんなバトンがSUPER GTに初参戦したのは昨年8月の鈴鹿サーキット。F1ではリザーブドライバーだったため、TEAM MUGENからスポット参戦したバトンは、タイヤトラブルなどにも見舞われ、12位に終わったが、「チームレースは素晴らしく、とてもエキサイティングだった」と、SUPER GTの魅力を味わった。そして今季、高橋国光総監督が率いるチーム国光へ加入し、山本尚貴と組んでフル参戦。4月の開幕戦(岡山国際サーキット)では抜群のドライビングテクニックでタイヤ無交換作戦を成功させて2位と、いきなり表彰台をゲットしている。かつてモデルの道端ジェシカと結婚していたこともあり、親日家のバトン。元F1チャンピオンとは思えないほど気さくで、チームメイトの山本とコミュニケーションもよくとれており、チームに溶け込んでいる。富士スピードウェイでの今季第2戦で狙うは、もちろん優勝のみだ。

小林可夢偉

(C)TOYOTA MOTOR CORPORATION

もう1人の注目ドライバー、小林可夢偉は経験豊富な31歳。9歳でカートを始め、15歳で入ったトヨタの育成プログラムTDP(トヨタ・ヤングドライバーズ・プログラム)で才能を磨き、欧州でユーロF3などに参戦。そして2009年のブラジルGPでトヨタからF1デビュー。そのデビュー戦では、のちにSUPER GTで戦うことになるバトンとバトルを繰り広げて9位で完走した。2010年にはザウバーに移籍し、着実に入賞回数を増やし、ポイントを積み重ねていった。そして2012年の日本GPではバトンの猛追から逃げ切って3位でゴール。鈴鹿では鈴木亜久里以来となる22年ぶりの日本人表彰台の歓喜に沸いた。その後、2013年にはWEC(世界耐久選手権)に参戦し、ル・マン24時間レースにも出場。2015年からは日本のスーパーフォーミュラにも参戦、昨年は電気自動車レースのフォーミュラE、SUPER GTにスポット参戦するなど、さまざまなカテゴリーのレースで活躍している。経験豊富な可夢偉は今季からレクサスでSUPER GTにフル参戦。F1優勝経験を持ち、2016年にSUPER GTのドライバーズチャンピオンに輝いているヘイキ・コバライネンと組んでいる。まだマシンが発展途上のため、開幕戦では12位に甘んじたが、今後は元F1ドライバーコンビが巻き返してくるはずだ。

DENSO KOBELCO SARD LC500/レクサス

(C)TOYOTA MOTOR CORPORATION

バトン、可夢偉以外にも、開幕戦でポール・トゥ・ウィンを飾った、塚越広大&小暮卓史(KEIHIN NSX-GT/ホンダ)や、GT300に参戦している昨年まで高校生だった18歳の宮田莉朋(SYNTIUM LMcorsa RC F GT3/レクサス)など、ほかにも見どころ満載のSUPER GT第2戦。富士スピードウェイでも大興奮必至のサイドバイサイドのド迫力バトルが繰り広げられる!

文=エンターバンク

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放送情報

SUPER GT 2018 第2戦 富士スピードウェイ『予選』

放送日時:2018年5月3日(木)14:00~

チャンネル:J SPORTS 2

※『決勝』は5月4日(金)放送

※放送スケジュールは変更になる場合がございます。

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