5月29日(火)にプロ野球セ・パ交流戦が開幕する。これに合わせて、堺雅人と夏目三久の質問にプロ野球解説者・落合博満が答える、スカパー!プロ野球中継の新テレビCM「交流戦」篇が5月25日(金)からオンエアされている。
落合といえば、選手として3度の三冠王(首位打者、本塁打王、打点王)に輝いた球界のレジェンドで、監督としても2004年~2011年まで中日を指揮し、4度のリーグ優勝と1度の日本一に導いている。そんな名将がアドリブで語る、CM内の"オレ流"解説は、今回もプロ野球ファンを唸らせ、大きな話題となりそうだ。
CMでは使われなかった部分も含めて、落合が語った貴重なコメントを抜粋して紹介する。
セ・パ交流戦というもの自身をどう見ていますか?
「交流戦がペナントレースに与える影響は、予想以上に大きいです。交流戦はセ・リーグが全球団負ける場合もあれば、パ・リーグが全球団負ける場合もある。(同一リーグの球団の中で)一つだけ勝ってよそがみんな負けてくれれば、5球団に対して(ペナントレースで)1ゲームの開きをつけることになります。自力っていうよりも非常に他力本願の意味合いの濃い、そういう戦い方になるんじゃないかと思います」
監督目線で交流戦の難しさとは?
「まず移動したことがない所に行かなきゃいけないっていうところ。そして、対戦する先発投手が俗に言う(エースが登板する)表のローテーションに当たるか、裏のローテーションに当たるかの差も大きい。あとは開幕がセ・リーグなのかパ・リーグなのかによって戦い方が全部変わってくるんですね。だから、余分に神経を使わなきゃいけないでしょうね。先乗りのスコアラーから情報は上がってくるけれど、普段やっていない所なので、手探りの状態で野球をやらなきゃいけないという難しさはあると思います。
あまりこのピッチャーはこうだ、このバッターはこうだっていうデータを入れ過ぎないで、高いのが強いのか、低いのが強いのか、内なのか外なのか、真っすぐなのか変化球なのか、そういう単純な区割りをしていって実践できるほうが、こういう短期決戦というか、知らない球団とやるときはいいんだろうと思います」
セ・リーグとパ・リーグで何か野球で違いというのはありますか?
「野球は野球です。ただ、DHがあるかないかっていうだけであって、ほぼ同じルールでやっているわけですから。それに関して野球が違っていてはいけないんだろうと思います」
もしご自身が現役のときにこの交流戦というものがあったとしたら?
「恐らく今よりも、パ・リーグが強いと思います。あの当時はマスコミに出るのはセ・リーグの選手ばかりでした。パ・リーグの選手は自分たちのほうがうまい、力があるのに、そういう評価を受けていなかったわけだから、ものすごい反骨精神が強かった。だから、今よりもっと勝つんじゃないかな」
スカパー!のプロ野球中継、どんな見方をするとより楽しいですか?
「野球はこういう見方をしなければいけないというものではない。だから、自分の好きなように見ればいいんです。それは誰に強制されるものでもありません。仲間と議論しながら見るのもいいし、じっくり解説を聞きながら見るのもいい。どんな見方も正解なんです」
文=長昌之 撮影=宮川朋久
放送情報
プロ野球 セ・パ交流戦
放送日時:2018年5月29日(火)~
チャンネル:プロ野球セット
※放送スケジュールは変更になる場合がございます。
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