長谷部誠がW杯で戦ったハメス・ロドリゲス、レヴァンドフスキと再び対決!

ワールドカップロシア大会は、フランスの20年ぶりの優勝で幕を閉じた。これからはヨーロッパ各国リーグの新シーズンが幕を開ける。ドイツのブンデスリーガは8月24日(金)に開幕するが、その前に昨季のリーグ戦王者FCバイエルン・ミュンヘンと、カップ戦王者・アイントラハト・フランクフルトが激突する、ドイツスーパーカップが開催される。

フランクフルトには日本代表で長年キャプテンを務め、ワールドカップロシア大会を最後に代表からの引退を表明した長谷部誠が在籍している。長谷部は浦和レッズから2008年にドイツへ渡り、今季で12シーズン目を迎える。ヴォルフスブルクではリーグ優勝を経験し、ニュルンベルク、フランクフルトと、3チームを渡り歩いてきた。ボランチやセンターバックなど、主に守備的なポジションを務める長谷部ほど"献身的"という言葉が当てはまるプレーヤーはなかなかいない。攻撃参加する選手のカバーリングを絶対に怠らず、劣勢や苦しい時間帯には常に声を張り上げてチームを鼓舞する。異国のドイツで"外国人選手"ながらもキャプテンを任される、そのプレースタイルと人格は、ブンデスリーガ最高レベルの評価を集めているのだ。

ワールドカップロシア大会では前評判を覆し、グループリーグを突破して決勝トーナメントに進出した日本の原動力となった長谷部。初戦のコロンビア戦では、途中出場してきたハメス・ロドリゲスを抑えて仕事をさせなかった。3戦目のポーランド戦は、1対0とリードされた後半37分に投入され、同時進行しているコロンビア対セネガル戦の状況から、このまま0対1で負けるという道を選んだ西野朗監督の指令を受けてピッチに立った。本来なら同点に追いつくため攻撃したい選手たちに、他国の試合に自分たちの運命をゆだねるという選択を、長谷部は冷静に伝えてボール回しを先導し戦術を遂行した。また、決勝トーナメント1回戦のベルギー戦、終了直前に決勝ゴールとなるカウンター攻撃を浴びた際、真っ先にゴールへ向かって走り始め、最後まであきらめずにディフェンスしたのも長谷部だった。

サムライブルー魂を体現してきた長谷部は、今季はフランクフルトに専念してチームを引っ張る。ドイツスーパーカップで対戦するバイエルンは、ワールドカップでも対戦したハメス・ロドリゲス、レヴァンドフスキ(ポーランド)らがいる強豪チーム。昨季のフランクフルトはドイツカップの決勝では勝ったものの、リーグ戦では2戦とも敗れている。今シーズン、王者バイエルンの牙城を崩すためには、スーパーカップに勝利して優位に立ちたいところ。そのためには長谷部の献身的なプレーと、不屈のキャプテンシーが不可欠だ。

Profile
1984年静岡県生まれ。藤枝東高校から、2002年に浦和レッズへ入団し、ミッドフィールダーで活躍。2008年にドイツのヴォルフスブルクへ入団し、2013年にニュルンベルク、2014年にはフランクフルトへ移籍した。日本代表では2010年南アフリカ大会、2014年ブラジル大会、2018年ロシア大会と3度のワールドカップに出場。ロシア大会を最後に代表からの引退を発表した。

文=エンターバンク

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放送情報

18/19 ドイツ スーパーカップ フランクフルト×バイエルン

放送日時:2018年8月13日(月)03:30~

チャンネル:スカサカ!

※放送スケジュールは変更になる場合がございます。

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