新生ライオンズを背負う"神出鬼没"の外崎修汰はフグでゲン担ぎ！

――昨シーズンは"打率.287、18本塁打、67打点"とキャリアハイを記録しましたが、今シーズンでの個人成績で特にこだわりたい部門はありますか？

「一番は盗塁ですね。去年は25個だったので35個ぐらいにしたいです。昨季は刺される場面が影響して、ビビってスタートを切れないことが多々あったんですよ。ですから、調子がいいときにはもっと仕掛けていきたいなという思いはあります。2番目にこだわりたいのは出塁率。出塁率が上がれば、盗塁するチャンスも増えますし、おのずと三振数も減ってくるでしょうから。個人的な今季の目標のひとつに『100三振しないこと』というのもあるんです。あと3番目は、得点圏打率ですかね。昨季は自分の中でも納得いく数字が出ましたので(.360※リーグ3位)、その数字よりも1回りも2回りも上げられるように意識してやってみたいと思います」

――挙げていただいた3つの項目は、それぞれ"チームのための数字"のようにも聞こえますね。

「そうかもしれませんね。新キャプテンの秋山(翔吾)さんから『まだお前はチームのことを考える立場じゃないから、自分のことだけ考えて、自分の結果が出るように練習でも試合でも入っていけるようにしろ』と言われるんです。試合に出始めたころからずっと言われているんですけど、試合を経験すればするほど、僕が勝手にチームの結果につながるような考えを持つようになってきています。そういう気持ちは常に持っていますね」

――その頼もしいお言葉を聞くと今シーズンへの期待が膨らみます！開幕戦はCSで敗れた福岡ソフトバンクホークスと敵地でのゲームになりますが、ライバルチームという意味で特別な思いはありますか？

「福岡ソフトバンクはすごく強いイメージがあるので、開幕3連戦はどうなるのか分かりませんが、しっかり勝てる準備をして臨みます。結果、勝てればそれに越したことはありませんが、負けてもその先につながるようなゲームにしたいですね」

――今シーズンのパ・リーグで他に気になるチームを挙げるとしたら？

「東北楽天ゴールデンイーグルスです。これまで一緒にプレーしてきた浅村さんが、敵チームに入ったときにどんな存在になるのか...というか、どういう見え方をするのか気になっていますので。ライオンズ時代とはまた違う浅村さんが見えるでしょうし、そこは特に注目していきたいです」

――昨秋のドラフト(7位)で、外崎選手と同じ富士大学の佐藤龍世選手が入りましたが、富士大OBが多いライオンズ内での絆みたいなものはありますか？

「う～ん、どうですかね。ライオンズとしてチームで動いているので、富士大だけの絆がそこまで太いわけではないかな。ただ、富士大出身者が多いということで、佐藤としても僕としてもやりやすい環境は整っていると感じています。そこは単純にうれしいですし、ルーキーにとってはプロ野球という世界に入っていきやすいかなとは思います」

――少し毛色の違う質問になりますが、開幕前に必ず実行する"ゲン担ぎ"のようなものはありますか？

「家族とフグ料理を食べに行きます。開幕に限らずなんですけど、何か記念ごとというか、節目みたいな時に行くようにしているんです。ライオンズに入団して関東に来てから、初めてフグ料理を食べました。それがすごくおいしくて、通うほどハマってしまったんですけど、ふと『フグってそんなにしょっちゅう食べるもんじゃないよな...』ということに気づきまして(笑)。それなら、シーズン開幕とか、こういう節目のときに食べに行こうってなったんですよ。フク（福）を呼び込むため...とかじゃないんです(笑)」

――面白いきっかけですね。では、長いシーズン中の気分転換は？

「バラエティー番組を見たりしてます。スカパー！の『プロ野球セット』に加入しているので、嫁さんはスカパー！で観戦しています。子供も応援してくれていますね。自分の応援歌を歌ってくれているみたいです」

――それでは最後になりますが、2019年「外崎修汰のココを見て！」というポイントを教えてください。

「とにかく、しっかり僕を見ていてほしいですね。ポジションなどがいきなり変わったりしますので。実況の人でも、さっきまで守っていた選手と、交代した僕を間違えてしまうことがあるようなんです。それぐらい"神出鬼没"なので、しっかり見ていてください！」

文＝大小田真　撮影＝GOP 大庭学

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