日本時間9月13日~15日にカナダのオークビルで行われた「オータムクラシック2019」。今シーズンの演目が初披露される場とあって注目を集めた本大会は、羽生結弦選手と紀平梨花選手が見事に優勝。今季初戦を幸先のいいスタートで飾った。
中でも大きなサプライズとなったのは羽生選手の演技だ。新シーズンのプログラムが果たしてどのような演目となるのか大きな注目が集まっていた。
オータムクラシックで初披露されたプログラムは昨シーズンからの継続。ショートプログラムでは「秋によせて」、フリーでは憧れのプルシェンコ氏のプログラム「ニジンスキーに捧ぐ」を原曲としてアレンジした「Origin」で挑み、選曲への強いこだわりと覚悟を見せた。
そんな羽生選手は、スラリとした手足のシルエットが際立つ、秋らしい紫色のエレガントな衣装で登場。ショートでは、冒頭の4回転サルコウで転倒したものの、完璧なトリプルアクセル、そして4回転トウループ、3回転トウループのコンビネーションジャンプも見事に決めて、首位につけた。4度の4回転ジャンプを組み込んだ構成のフリーでは、ループとサルコウで着氷が乱れ、2度のトウループも回転不足とされたものの、スピンとステップでは全て最高難度となるレベル4を獲得する優雅な演技を披露。本人はやや納得いかない表情も見せていたが、結果的には2位以下とは大差をつけての優勝となった。
一方、女子の紀平選手は、目にも鮮やかなターコイズブルーをベースに、金の装飾があしらわれた華やかな衣装に身を包み登場。ショートでは、夏のアイスショーで披露した小刻みで軽やかなナンバー「ブレックファスト・イン・バグダッド(Breakfast in Baghdad)」を選び、加点のついた冒頭のトリプルアクセルをはじめ、3回転のコンビネーションなどノーミスの演技を披露し首位に立った。
翌日のフリーでは一変、世界平和をテーマにしたというダイナミックで幻想的な雰囲気の新プログラム「インターナショナル・エンジェル・オブ・ピース」を披露。冒頭のトリプルアクセルのコンビネーションジャンプやトリプルアクセルは回転不足を取られたものの、その後は大きなミスなく滑りきった紀平。元世界王者のエフゲニア・メドベージェワを引き離して首位をキープし、見事に優勝を果たした。新プログラムで挑戦中だった4回転サルコウは、今大会では残念ながら見送られたが、次なる挑戦にぜひ期待したいところだ。
テレ朝チャンネル2では「オータムクラシック2019」の拡大版を10月12日(土)に放送。見事に表彰台のトップに立った両エースの演技はもちろん、各国選手の今シーズンの艶やかなプログラムにもぜひ注目したい。
文=HOMINIS編集部
放送情報
フィギュアスケート オータムクラシック2019 拡大版
放送日時:2019年10月12日(土)15:10~
チャンネル:テレ朝チャンネル2 ニュース・情報・スポーツ
※放送スケジュールは変更になる場合がございます。
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