松本との大一番を制した鳥栖 金井貢史のポジショニングが鍵に

11月10日放送の「平畠会議」J1第31節の回では、司会の平畠啓史とともにゲストに土屋征夫、安永聡太郎、戸川健太を招へい。週末のJ1について熱い議論が行われた。

議論に入る前に話題となったのは、土屋の引退について。東京23FC(関東1部)に所属する土屋は、10月21日に今シーズン限りでの引退を発表した。

45歳の土屋は「指導者の道を歩んでみたい」と今後のキャリアを展望。平畠から理想の監督像を問われると「積極的にコミュニケーションを取るタイプなので、選手と寄り添ってやっていきたい」と語った。

そして今回議案に挙がったのは、鳥栖vs松本の一戦。試合は金井貢史の決勝点で、鳥栖が1-0と勝利した。

15位・鳥栖と17位・松本の勝ち点差はわずか2。J1残留を懸けた大一番となったが、土屋は「残留争いは、やった人にしか分からないプレッシャーがある。いつも通りにはプレーできない」と自身の経験をもとに話した。

「残留争いをしていると、1本のパスが通せなくなる。特に低い位置でボールを奪った時は、リスクを回避して前に蹴ったり、外に出すことが多くなってしまう。メンタル的にかなり難しいが、この試合では鳥栖が1本のパスを上手く通していた」

また、安永と戸川は、この試合のキーマンとして金井貢史の名を挙げた。鳥栖は4-4-2でスタートし、右サイドハーフの原輝綺と、左サイドバックの三丸拡がライン際で高い位置を取り続ける。これによって、3-5-2でスタートした松本の両ウイングバックが引っ張られる形に。

そうして生まれたスペースを有効活用したのが、右サイドバックの金井だった。安永は、ボードを用いてこのように解説している。

「金井は松本の2トップの脇で、ボランチの選手が出られないような位置を取っていた。常にフリーになっていたし、金井がボールを受けて時間を作ることによって、前線は良い準備ができる。この試合のすべての要素を彼が生み出していた」

金井は13分にセットプレーから決勝点も決め、まさに殊勲のヒーローとなった。一方の松本について、安永は「自分たちが決めたいセットプレーで、逆にやられてしまったのは痛かった。失点後にもダメージがあったように見えた」と失点のダメージを振り返っている。

残留争いの直接対決を制した鳥栖は、順位を1つ上げて14位に浮上。対する松本は残留圏の15位・清水と勝ち点5差で、厳しい状況が続いている。J1は残り3試合となったが、熾烈な残留争いを制するのはどのチームなのだろうか。

J1リーグ開催週の日曜日21:00~生放送されている「平畠会議」。次回のJ1第32節の回は、11月24日(日)21:00~放送スタートの予定となっている。

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放送情報

平畠会議

放送日時:11月24日(日) 21:00~

チャンネル:スカサカ!

※放送スケジュールは変更になる場合がございます。

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