令和のサブマリン、高橋礼が福岡ソフトバンクを3年ぶりのリーグ制覇へ!

福岡ソフトバンクホークス・高橋礼
福岡ソフトバンクホークス・高橋礼

約3ヶ月遅れで開幕する今季のプロ野球で、3年ぶりのリーグ優勝、そして4年連続の日本一を狙う福岡ソフトバンクホークス。今年はスポーツライブ+の「HAWKS プロ野球中継2020」で主催試合が全試合生中継されるが、そんなソフトバンク投手陣の鍵を握るのが、昨年新人王に輝いたアンダースローの高橋礼だ。

■野球人生を懸ける覚悟を持ってアンダースローへ転向

今や日本球界を代表するアンダースロー投手となった高橋だが、小学生で野球を始めた当時はオーバースローだった。しかし、さほど球威はなく、チームのエースからは程遠い存在だったという。転機が訪れたのは、リトルリーグに所属していた中学3年の時。早稲田大学で斎藤佑樹(現・北海道日本ハムファイターズ)らと一緒にプレーした経験を持つ新佐古剛人コーチにアンダースロー転向を勧められて試してみると、球速がアップし、コントロールも安定していった。

新佐古コーチは、高橋が守備でゴロを捕球し、横手から送球する際の球威に気付き、アンダースローの適正を見抜いていたのだ。高橋自身も「アンダースローにすることは、もう後戻りできず、駄目だったら野球人生は終わり」というほどの覚悟を持って挑戦し、投球術を磨いていった。

専修大学松戸高校時代、甲子園には出場できなかったが、専修大学に進学すると1年秋から活躍。2年の夏にはユニバーシアード日本代表に選出され、金メダル獲得に貢献している高橋。その後、調子を崩してチームのリーグ2部落ちを経験するも、4年時には復調し、2017年のドラフト2位でソフトバンクに指名され、プロ入りを果たした。

(C)SoftBank HAWKS

■新人王に輝き、プレミア12では日本の世界一奪回に貢献

プロ入り1年目の2018年は、0勝1敗という結果に終わったが、クライマックスシリーズで2試合、日本シリーズでも3試合に登板する機会があり、着実に経験を積んで成長していった。そして、2年目の昨年は開幕から先発ローテーション入りを果たし、3月31日の西武戦でプロ初勝利をマーク。

その後も1年間ローテーションを守り、12勝6敗、防御率3.34という見事な成績で新人王に輝いた。また、巨人との日本シリーズでも第2戦に登板し、初先発初勝利を挙げた。そして、WBSCプレミア12で日本代表に選出され、決勝戦の韓国戦で勝利投手になるなど、2勝を挙げて日本の世界一奪回に貢献している。

■早い投球テンポからの浮き上がるストレートに注目!

アンダースローというと、これまでは小柄な選手で変化球を駆使する技巧派が多かったが、高橋は身長188cm、体重84kgの大柄な体格をダイナミックに使い、最速146キロの速球で押す。アンダースローはオーバースローに比べ、投球のリリースポイントがホームベースに近くなるため、打者の体感速度は上がり、腕の長い高橋の速球はより速く感じられる。

しかも、高橋のストレートは下から浮き上がるような伸びのあるボールと、沈むボールがある。そこにスライダー、チェンジアップ、シンカーの変化球を織り交ぜ、打者に的を絞らせない。また、昨年スピードアップ賞を受賞したように投球のテンポも早く、間を空けずにどんどん投げてくるため、打者に考える時間も与えないのだ。

今季は左足負傷の影響で開幕が心配されたが、延期になったため復帰が間に合った。先発に加え、ロングリリーフもできる高橋は、ソフトバンクにとって貴重な存在。新時代のアンダースローを代表する"令和のサブマリン"、高橋礼の美しいフォームから繰り出されるストレートに今季も目が離せない。

文=田口裕(エンターバンク)

この記事の画像

放送情報

HAWKS プロ野球中継2020
放送日時:2020年6月19日(金)17:30~
チャンネル:スポーツライブ+
※放送スケジュールは変更になる場合があります

最新の放送情報はスカパー!公式サイトへ

記事に関するワード

この記事をシェアする

関連記事

関連記事

人気の記事ランキング

ランキングをもっとみる

スカパー!