山本昌が元広島監督・緒方孝市の野球人生に迫る!「カープの凄みを感じました」

写真左から 山田幸美、山本昌
写真左から 山田幸美、山本昌

50歳まで投手として現役を続けた元中日ドラゴンズの山本昌がMCを務める人気トーク番組「マサNOTE~山本昌が記す球人の軌跡~」が3月8日(月)に放送。

第13回は、現役時代に盗塁王のタイトルを3度獲得し、監督としても5年間で優勝3回の実績を誇る元広島東洋カープ監督の緒方孝市をゲストに迎えて送る。

投手として"打者・緒方"と何度も対戦してきた山本は、プロ入りのきっかけやカープの主力として活躍してきた彼の野球人生を深掘り。カープを愛し、カープに愛されてきた緒方の監督論にも迫る。

今回は、収録後に山本昌と番組アシスタントの山田幸美にインタビューを行い、緒方孝市の野球観や熱い"カープ愛"を聞いた感想を語ってもらった。

――収録を終えた感想は?

山本「緒方さんは、すごく野球を勉強したんだなと思いました。カープは自前で選手を作っていくことで有名なチーム。去る者は追わず、来る者も拒まずみたいなところがあるからFAで出る選手を引き止めたりもしない。話を聞いていて、そういう中で自前でやっていくチームとしての伝統というかカープの"凄み"のようなものを感じました。緒方さんは選手、コーチ、監督とその伝統を正統に受け継いだ方。カープの伝統に沿った野球をしながら、自分でも強くするためにいろいろ考えてやっていたんだなということが分かりました」

山田「私の中で、現役の時は盗塁王をさらっと実力で勝ち取り、監督になられてからも25年ぶり優勝からさらっとチームを連覇に導いていたという印象があったんです。でも、その裏には計り知れない努力があったんだなと。カープを愛し、カープに愛された方だということを強く感じました」

――緒方さんの話の中で特に印象深かったエピソードは?

山本「前任の野村(謙二郎)監督の背中を見ながら野球をやってきたのがすごく勉強になったのかなと。監督になって色々な反省をしながら最終的には自分で細かくサインを出すことに決めたと話していましたけど、それは相当勉強していないとできないこと。本人もずっと息を抜く暇がなかったと言っていましたからね。データや映像資料などとにらめっこする毎日だったんでしょうね。でも、あれだけ野球に打ち込まないと優勝といういい思いはできないのかもしれない。自分ですべてをやって自分で責任を取る。それは、すごく正しいやり方。ただ、そこまで腹を括れる人ってなかなかいないんです。本人も大変だっただろうし、周りにいたコーチもかなり苦労したんじゃないかなと思います」

山田「昌さんの引退試合であり、監督1年目の緒方さんにとっても大切だった試合。残念ながら広島は負けてしまったんですよね。それに関連したエピソードで、今回は話の中に出てきませんでしたが、緒方さんはあの試合が終わった後にスタッフの方たちと悔し涙を流したそうなんです」

山本「それを経験した後にリーグ3連覇だからね」

山田「あの試合から改めてスタートしたと仰っていましたが、監督2年目は若手を積極的に使って鈴木誠也選手が台頭。3年目はコーチングスタッフを含めた組織作り。ご自身の現役時代の走塁のように、ずっと走り続けてチームを強くしていったんだなと思ったら胸が熱くなりました」

――緒方さんのその熱い思いはトークにも表れていましたね。

山本「ああいうしゃべりをするとは思っていなかったんですよ。話が止まらないからブレーキをかけることができなかった(笑)」

山田「昌さんの人柄ですね。昌さんだからこそ、皆さん本音で話してくださるんです。今回もこれまでに見たことがないような緒方さんの姿が楽しめると思います」

山本「ああいうリーダーシップの取り方があるんだなって僕も勉強になった。緒方さんは何かを突き詰める力が強い。僕も技術的には突き詰めてきた人間だと思っているので、機会があったら日本の野球界の後輩たちに野球の楽しさを伝えていきたいですね」

――これまでに13人のゲストが登場しましたが、番組MCとして心掛けていることは?

山本「僕なんて飾りみたいなもんですから(笑)」

山田「何をおっしゃるんですか、この番組は昌さんがいないと始まりません!」

山本「山田さんや袴田(彩会)さんがしっかりと番組を進行してくれるのですごく楽なんです。だから、僕らしか知らないような話でも『へぇ~、そういうことがあるんだ』って見ている人に楽しんでもらえるように、ゲストの方が答えてくれたことに対して僕も自分の思いを言わせてもらっているだけです」

山田「昌さんは心底楽しんでいらっしゃる。それが素敵だなって思います」

山本「この番組は本当に大好きです。1回も苦に思ったことがない。ゲストの方にも皆さん気分良く帰っていただいているのが僕の中の救いです」

――今後、話を聞いてみたい人はいますか?

山本「野球選手以外のアスリートにも来てもらえたら、また面白い話が聞けるかもなと思っています。例えば、サッカーだったらカズくん(三浦知良選手)、スキージャンプの葛西紀明くん、スケートの浅田真央ちゃんとか。いろいろなジャンルのアスリートを呼ぶ企画もありかな。野球界だったら鈴木啓示さん、江夏豊さん、江川卓さんの話を聞いてみたいですね」

文=小池貴之

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放送情報

マサNOTE~山本昌が記す球人の軌跡~
放送日時:3月8日(月)19:00~
チャンネル:スポーツライブ+
※放送スケジュールは変更になる場合があります

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