山本昌がプロ野球2022年シーズンを総括&2023年シーズンの展望を語る

山本昌がMCを務める「マサNOTE~年末スペシャル~」が12月18日に生放送された。番組では、山本がゲストの辻発彦、里崎智也と共に、「補強」「現役ドラフト」「育成制度」といったさまざまなテーマで討論した。また、「出張マサNOTE」と題して埼玉西武ライオンズ・山川穂高選手のプロ野球人生に迫るコーナーも。

今回、山本にインタビューを行い、2022年のプロ野球の総括、ストーブリーグ、WBC 2023、「出張マサNOTE」の感想などについて語ってもらった。

――2022年シーズンの総括をお願いします。

「セ・リーグに関しては、序盤でヤクルトがロケットスタートを切って、対抗馬と見られていた阪神が序盤の連敗で借金がすぐに2桁を超えてしまって、最後に盛り返しはしましたけど届かなかったというところでした。1強&2位から6位がだんご、という状態が長く続いて、途中から元々打つ方は力のあるDeNAがしっかりピッチャーを整備して、うまく投打が噛み合って上位に進出しましたが、予想通りのヤクルトという感じになりました。

パ・リーグの方は、『どこが優勝するのか?』という混戦で、最後はソフトバンクが上にいたんですけど、昨年の経験と地に足をつけた野球でオリックスが "うっちゃった"という感じになりました。オリックスの方は、"抑え"を決めずに"中継ぎ"が超強力というチーム力がありました。楽天も序盤飛ばしたりしましたけど、最後は少し勢いをなくしてしまって残念だったなと思いますね。

日本シリーズも昨年と同じカードになって盛り上がりました。最初2つの試合でヤクルトがいい試合をしたので今年も日本一かなと思いましたけど、(オリックス・)吉田(正尚)くんのホームランでちょっと流れが変わったかなっていう感じがしました。出てくるピッチャーがみんな150㎞/h超えるようなすごいボールで、バッターをねじ伏せたという感じがしました。昨年も素晴らしい日本シリーズでしたけど、今年も負けず劣らずいい試合で野球ファンは楽しめたんじゃないかなと思いますね」

――個人の記録が多く出たシーズンでもあったと思います。

「(ロッテ・)佐々木朗希くんの28年ぶりとなる完全試合もすごかったし、その次の試合も完全試合を継続したまま代わったというのがすごい!アメリカや日本の球史をひもといてもこんなことをしたピッチャーはなかなかいないので。この若いピッチャー、もっと言えば若いバッテリーが成し遂げたというのは、この世界に身を置いて40年近く経ちますけど、過去最大の衝撃でしたね。(中日)大野雄大投手も9回まで完全試合で、延長までいって1安打完封で勝ちましたけど、今年はピッチャーの技術がだいぶ上がっているのかなという印象がありましたね。ノーヒットノーランが多いシーズンでもありましたし。

そして、(ヤクルト・)村上(宗隆)くんに関しては、最初から素質はあったわけですけど、僕はヤクルトの育成の勝利だなという感じがしますね。出始めの頃は三振がすごく多くて、それでも我慢してずっと使っていって、打率も上がってホームラン数も上がって、今年は文句なしの三冠王に輝きましたので。スイングのスピードであったり、どのコースでもホームランが打てるという中で、ボール球を振らなくなりましたよね。そういうところも相手ピッチャーは嫌ですし。本当に若い力が育っているなというのを今年は強く感じました」

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放送情報

マサNOTE~年末スペシャル~
放送日時:2023年1月4日(水)19:00~
チャンネル:スポーツライブ+
※SPOOXにて見逃し配信中

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