元サッカー日本代表・坪井慶介が語るルヴァンカップ・プライムステージ

サッカー「ルヴァンカップ」は9月1日(水)から、J1の強豪8チームによるプライムステージが始まる。10月30日(土)の決勝まで、リーグ戦と並行して過密スケジュールの中で行われる。各チームが火花を散らすプライムステージの戦いについて、元サッカー日本代表DFの坪井慶介さんに解説してもらった。

■ルヴァンカップはU-21の若手選手が輝く場

グループステージを勝ち抜いた鹿島アントラーズ、北海道コンサドーレ札幌、FC東京、浦和レッズ、そしてACL2021出場のためにプライムステージより出場する川崎フロンターレ、名古屋グランパス、ガンバ大阪、セレッソ大阪。この8チームによるルヴァンカップのプライムステージが、9月1日(水)より始まる。

浦和レッズは第1戦で川崎フロンターレと対決する

(C)URAWA REDS

元サッカー日本代表の坪井慶介さんは、注目すべきは"日程と監督の采配"だと語る。

「リーグ戦の合間に試合があるので、出場機会の少ない若い選手の起用が目立ちますが、誰が出てもしっかり力を出せたチームが勝ち上がってきている印象です。準々決勝と準決勝は中3日のホーム&アウェーで、すぐに同じ相手と対戦するため、選手は気持ちのつくり方が重要になってきます。監督としては1戦目を踏まえて2戦目の選手を選ぶと思うので、どんな選手起用をしてくるかが見どころだと思いますね」

準々決勝のカードは、FC東京×札幌、鹿島×名古屋、G大阪×C大阪、川崎F×浦和。

「FC東京は前列に強烈な外国籍の選手がいるので、札幌はボールを保持し、カウンター攻撃をさせないことが大切。鹿島と名古屋は互いに守備が固いチームなので、相手守備を突破するリスクのある攻撃をどの時間帯で仕掛けていけるか。それから五輪代表の鹿島・上田綺世選手、名古屋・相馬勇紀選手の活躍も注目です。大阪同士の対決は、同じ地元の意地と意地のぶつかり合いをどう制していけるか。最後に川崎F×浦和ですが、今の川崎Fは欠点を見つけるのが難しいほどチームの完成度が高い。ただ浦和も成熟してきているので、新戦力の酒井宏樹選手らがどこまでチームにフィットするかがポイントですね」

ニューヒーロー賞(21歳以下)が設定されている「ルヴァンカップ」では、若手の台頭も見どころの一つだ。

「若手では、浦和のキーパー・鈴木彩艶選手やFC東京のDF・中村拓海選手、鹿島のMF・荒木遼太郎選手の活躍が楽しみです。チームではOBとして当然、浦和に頑張ってほしいですが(笑)、注目は川崎Fですかね。目標に掲げている国内3冠(リーグ戦、ルヴァンカップ、天皇杯)を達成するかどうかも見どころだと思います」

取材・文=及川静

つぼい・けいすけ●'79年9月16日生まれ、東京都出身。元サッカー日本代表。ポジションはDF。大学卒業後に浦和レッズに13年間在籍し、その後、湘南ベルマーレ、レノファ山口FCへ。'19年シーズンを最後に引退し、タレントに転身。

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放送情報

2021JリーグYBCルヴァンカップ
放送日時:2021年9月1日(水)19:20~
チャンネル:スポーツライブ+ ほか

JリーグYBCルヴァンカップ~FINAL 激闘の歴史~
放送日時:2021年9月20日(月)19:00~
チャンネル:フジテレビNEXT
※放送スケジュールは変更になる場合がございます

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