桃田賢斗らが復調の兆しを見せる!今季を締めくくるバドミントンのビッグマッチ

桃田賢斗
桃田賢斗

世界ランキングの上位に名を連ねるトップ選手を多数抱え、強豪国として君臨してきた日本バドミントン勢。悔しい結果に終わった東京五輪を経て、ベテラン選手たちの代表辞退や桃田賢斗選手が新主将に就任するなど、変革の時期を迎えている。

10月に行われた2年に1度の団体戦「世界バドミントン国別対抗戦2021スディルマンカップ」では、中国に破れ準優勝。その直後に開催された男女別の団体戦「トマス杯・ユーバー杯」では、男子(トマス杯)がベスト4、女子(ユーバー杯)が準優勝。新体制にとって新たな船出となった国際大会で結果を残し、復調の兆しを見せた。

そして現在は「インドネシアマスターズ」「インドネシアオープン」とインドネシアでの連戦を終えたばかり。「インドネシアマスターズ」では、日本男子のエース・桃田が昨年1月に交通事故で大怪我を負ってから初の国際タイトル獲得となり、昨年1月の「マレーシア・マスターズ」以来となる。決勝ではもつれた展開から抜け出して1セット目を先取すると、勢いそのままにストレートで勝利し、見事に復活を遂げた。

保木卓朗&小林優吾のホキコバペア
保木卓朗&小林優吾のホキコバペア

写真:アフロ

山口茜
山口茜

写真:アフロ

加えて、男子ダブルスでは"ホキコバペア"こと保木卓朗・小林優吾ペアが「デンマークオープン」に続き今季2勝目をマーク。女子ダブルスでは志田千陽・松山奈未の"シダマツペア"が、Super500以上の上位大会で初優勝を飾った。またワールドツアー3大会連続優勝が期待された女子シングルスの山口茜は接戦で敗れ惜しくも準優勝となったものの、混合ダブルスを除く4種目で日本勢が決勝進出という好成績を収めた。

「バドミントン ワールドツアーファイナルズ」
「バドミントン ワールドツアーファイナルズ」

写真:AFP/アフロ

インドネシアでの連戦の締めくくりとなるのが「バドミントン ワールドツアーファイナルズ」(12月1日~5日開催)だ。この大会はワールドツアー(Super1000~100が対象)での獲得ポイントランキング上位8名・8ペアのみが出場でき、2組に分かれての総当たりリーグと決勝トーナメントで、年間チャンピオンが決まる大会。勢いを増している日本選手の活躍にも注目だ。

また、このツアーファイナルズ直後には、スペイン・ウエルバで2年ぶりに開催される「世界バドミントン2021」が12月12日(日)より開幕。同大会の出場枠は、それぞれの国・地域で各種目最大4枠と五輪より多く、強豪ぞろいのハードな闘いになることは必至。まさに世界一を決めるにふさわしい最高峰の大会だ。

前回の2019年大会で男子シングルスは桃田が制し、女子ダブルスはナガマツペア(永原和可那と松本麻佑)が、フクヒロペア(福島由紀・廣田彩花)との日本人対決に勝利。女子シングルスでは奥原希望が準優勝、男子ダブルスでもホキコバペアが準優勝を飾った。さらに混合ダブルスでも渡辺勇大・東野有紗のワタガシペアが、この種目初の銅メダルと、日本は全種目でメダルを獲得し、その強さを世界に見せつけた大会でもある。

奥原希望
奥原希望

写真:AFP/アフロ

今回の世界バドミントンでは、復調の兆しを見せている桃田をはじめ、男子の新エースとして躍進しているホキコバペア、好調の山口、ワタガシペアなどメダルラッシュの期待大。怪我の影響で欠場が続いている奥原希望も、世界バドミントンに出場予定だ。

フクヒロペアの福島由紀
フクヒロペアの福島由紀

写真:アフロ

永原和可那&松本麻佑のナガマツペア
永原和可那&松本麻佑のナガマツペア

写真:アフロ

女子ダブルスはトップを牽引してきたナガマツペア、フクヒロペアが出場できない中、存在感を発揮しているのがシダマツペア。男子ダブルス同様、新世代の台頭に注目が集まる。

「世界バドミントン2021」
「世界バドミントン2021」

写真:AFP/アフロ

調整不足や怪我などで東京五輪以降難しい調整を迫られている日本バドミントン界。シーズンを締めくくるこの2つのビッグマッチで好成績を残して、来年、東京で行われる世界バドミントンにつなげてほしい。

文=HOMINIS編集部

この記事の全ての画像を見る

放送情報

バドミントン ワールドツアーファイナルズ
放送日時:2021年12月1日(水)11:00~
世界バドミントン2021
放送日時:2021年12月14日(火)0:00~
チャンネル:テレ朝チャンネル2
※放送スケジュールは変更になる場合があります

詳しくはこちら

キャンペーンバナー

関連記事

関連記事

記事の画像

記事に関するワード

関連人物