Ⓒ囲碁・将棋チャンネル
第4位は渡辺明九段の2003年度の王座挑戦。19歳4ヶ月での挑戦で、羽生王座(当時)を相手に堂々たる指し回しで2勝1敗と追い詰めたが、第4、5局と落とし挑戦失敗。この時は羽生の手が初めて震えたシリーズとも言われている。敗れた渡辺だが、翌年には竜王に挑戦し、こちらはフルセットで奪取した。ここまでの4人が10代でタイトル戦に出場した棋士となる。
5位以降も加藤一二三九段、中原誠十六世名人、豊島将之九段、佐藤康光九段、谷川浩司十七世名人、郷田真隆九段とトップ10には歴代の超一流棋士がずらりと並ぶ。今回の伊藤は21歳になる直前でのタイトル挑戦となり、佐藤と谷川の間に入る記録となる。同学年の藤井がタイトル、棋戦優勝をほぼ独占しているため霞んでしまうが、こうして見ると伊藤の記録も素晴らしいものであることが分かるだろう。若いうちからどれだけ活躍するかは一流棋士の大きな指標の1つであり、将来的にはタイトル戦の常連となる可能性が非常に高いと言える。
今回の竜王戦七番勝負は防衛側も非常に若いため、タイトル戦の合計年齢としては過去最少となる。若き絶対王者に若き挑戦者が挑む記念すべきシリーズだ。
文=渡部壮大









