チャレンジを続けることが"コシノ流"

著名人のルーツに迫る新シリーズに登場
チャレンジを続けることが"コシノ流"

著名人の歴史にフォーカスを当てた新番組「ザ・バイオグラフィー」が、ヒストリーチャンネル 日本・世界の歴史&エンタメで3月24日(土)後8:00から放送スタート。本作は、全米で続いている「BIOGRAPHY」の日本版で、1回目は世界中に向けて斬新なファッションを生み出しているデザイナーのコシノジュンコにフィーチャーする。

「先入観を持たずに進んでいくこと」が私の生き方かな


-番組の取材を受けた感想を教えてください。

最初はどういう番組になるか分からなかったんですけど、アメリカの番組に近い感じかなと軽く考えていました。実際に見させていただいたのですが、「世間一般から見る私」が分かる番組だと思います。2ヶ月の密着取材以外にも、私の周りが協力してインタビューを受けてくれました。それがすごくうれしい。やはり交友関係というのは大切。番組の収録を通して、助けたり助けられたり、決して一方的ではない関係を築ける環境が本当によかったです。

-これまでデザイナーとしてファッションとカルチャーだけでなく、さまざまなものを生み出してきていますが、ファッションデザイナーとして転機となった出来事は、何だったと思われますか?

'78年の「パリ・コレクション」かな。ファッションの本場でやったことが大きかった。ただこれが初めてのショーというわけでなく、これまでの経験が重なって生まれた出来事です。私はもともとグループサウンズの衣装から始まり、どちらかといえばタウンウエアではなく"魅せる衣装"が得意。それが発揮できたんだと思います。過去があって今がある。そして品と質の追及を行うことも大事。あとは、ちょっとの背伸び。地面にしっかり着きすぎていても面白くない。オリジナリティーと自分らしさが必要なんだと思いますよ。

-常にエネルギッシュに活動されていますが、その気持ちは年齢を経ても変わらないものでしょうか?

年齢を意識するなんてマイナス。いつも新しい気持ちがあればいいだけです。ブルゾンちえみさんとCMで共演させていただいたときに「母です」というセリフはありましたが、そんな気持ちは全くなかったですから。歳は一緒だと思っていたくらい、対抗意識でいっぱいで(笑)。でも、それが大事なんだと思います。"若さ"というのは、年齢のことではなく、挑戦する気持ちのこと。これがなくなったらダメですね。

-挑戦を重ねるために意識されていることは何でしょうか?

後ろを見ずに、先入観を持たずに進んでいくことが私の生き方かな。最近はインターネットのおかげで、実際に行動しなくてもどうにかなってしまう世の中じゃないですか。でもそれだと面白くない。実際にその場に行くと想像しているモノとは全然違うんですよ。そして、そこで見たこと感じたことから新たな出合いがあって次が始まる。チャレンジするということは、想像の世界ではないものがあると思います。

PROFILE
●コシノジュンコ
大阪府生まれ。'78年にパリ・コレデビュー後、世界各地でファッションショーを開催。舞台衣装、スポーツユニホーム、インテリアデザインなど幅広い分野で活躍中。'17年文化功労者受章。

(C)2018 The History Channel Japan. All rights reserved.

撮影=土井一秀 取材・文=玉置晴子

※この記事はヨムミル!ONLINEの転載になります。

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放送情報

ザ・バイオグラフィー

放送日時:2018年3月24日(土)20:00~

チャンネル:ヒストリーチャンネル 日本・世界の歴史&エンタメ

番組説明:
さまざまな分野で活躍する10人の著名人の軌跡を紹介するドキュメンタリーシリーズ。第1回はコシノジュンコにスポットを当てる。バイタリティーの裏に隠された人柄やこれまでの軌跡を、彼女のルーツから探っていく。全10話。毎月1話ずつ新作を放送。

※放送スケジュールは変更になる場合がございます。

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