乃木坂46生田絵梨花のミュージカル作品のオファーが絶えない理由

乃木坂46の中心メンバーとして活動する生田絵梨花。進学準備のため活動休止中だった 9thシングル「夏のFree&Easy」以外の全シングルで選抜メンバーとしてグループを支えるアイドルとして輝く一方、女優としても活躍中。中でも、多くのミュージカル作品に出演し、出演作が途切れることがないほど引く手あまたの"ミュージカル界の若き才能"だ。

なぜこれほどまでにオファーの絶えない人気者なのか?その理由が垣間見える作品が、生田が主演を務めるミュージカルドラマ「とどけ!愛のうた」だ。8月15日(土)に舞台裏メイキング付き特別版としてTBSチャンネル1で放送される。

同作品は、新型コロナウイルスによる緊急事態宣言中の日本を舞台に、町の小さな印鑑屋の社員5人が「リモート飲み会」を実施。それぞれに問題を抱えた個性豊かな5人の運命と恋の行方を、至高の音楽に乗せて描くラブコメディ。生田は、先輩社員・太田悠人(柿澤勇人)に思いを寄せる若手社員・吉澤希奈梨を演じる。

ミュージカルドラマ「とどけ!愛のうた」より

社員5人による「リモート飲み会」という設定上、全員がパソコンの前からほとんど動かないのだが、それぞれのキャラクターに加え、各自の抱える問題とその背景、同僚という関係性ゆえに素直になれない心情といった絡み合う糸がリズミカルに展開していき、見始めると目が離せなくなる珠玉のエンターテインメントとなっている。

劇中で生田は、若手社員としてパソコンに向かう瞬間と悠人への思いが漏れ出る乙女な瞬間を表情豊かに演じ分けてコミカルさを演出。リモートならではの「外面」と「内面」の行き来の激しさに、つい「あるある」と共感してしまい思わずクスリとさせられる。この二面性の切り替えの速さは彼女の芝居の表現力の豊かさによるもので、表現力が豊かであるからこそ振り幅の大きい感情表現ができ、観る者を笑わせることができる。

彼女の豊かな感情表現は芝居だけにとどまらず、歌のパートにおいてもうかがわれる。「リモート飲み会」という特殊な状況でありながら、生田は役の心情を十二分に表している。目線や表情、首の振り、腕の動きなど、限定的な範囲の中での"動き"全てに感情を乗せることで、歌詞に込められた役の心情を表現。ミュージカルでしか味わえないエンターテインメント性を感じさせてくれるのだ。

「リモート飲み会」という"今だからこそ"の作品の中で、芝居と歌という両面から生田の表現力の豊かさを堪能してみてほしい。もし貴方がミュージカル作品のキャスティングを任せられたとしたら、女優・生田絵梨花にオファーしたくなるはずだ。

文=原田健

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放送情報

ミュージカルドラマ「とどけ!愛のうた」舞台裏メイキング付き特別版
放送日時:2020年8月15日(土)18:30~
チャンネル:TBSチャンネル1 最新ドラマ・音楽・映画
※放送スケジュールは変更になる場合がございます。

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