デビュー40周年を迎えた杉山清貴が自身の音楽人生を振り返る「長いようで短い40年だった」

そんな杉山清貴&オメガトライブだが、3月からスタートするツアーがファイナルとなる。

「40周年という大きな節目を迎えて、ここで一区切りかなと思いました。健康面とか体力面とか、そういうのはこの先どうなるか分からないので、それが一番の理由ではないです。今回のツアーをやってみて、みんなが元気になったりしたら、『またどっかでライブやろうよ』ってなると思うんです。そんなふうに集まって何かをやることはこれからもあると思いますけど、ツアーという形で臨むのは最後にしようとみんなで話し合って決めました」

そんな一つの決断を下したファイナルツアーを前に、「飯尾和樹とコムアイの音楽クエスト」で特集が決定し、収録が行われた。

「以前にもゲストで出演させてもらったんですが、その時は飯尾さんがリモートだったので、今回ようやく会うことができました。こういう形で特集を組んでもらえるのは本当にありがたいです。この番組はMCのお二人が正直な方で、それぞれ違う視点から質問してくれるので、面白いんですよ」

今回の収録では、杉山清貴&オメガトライブの「SUMMER SUSPICION」「ふたりの夏物語 -NEVER ENDING SUMMER-」、ソロ名義の「さよならのオーシャン」「最後のHoly Night」、昨年5月にリリースした最新アルバム「FREEDOM」収録の「Nightmare」の5曲を弾き語りで歌唱。

「こんなに歌うコーナーがあるのはいいですよね。僕らは歌ってナンボなので(笑)。すごくリラックスした雰囲気の中で歌うことができました」

スタジオライブでも変わらぬ伸びやかな歌声を聴かせてくれた杉山。その歌声をキープする秘訣(ひけつ)を聞いてみると、こんな答えが。

「それが、特にないんです(笑)。人に教えてもらうのが好きじゃないのでボイトレも受けたことないですし。風邪をひかないということかな? 50歳になった頃から周りの友人とかが体調を崩したり、病気になったり、そういうことが多くなったので、家にいるときは栄養価の高い物を食べるようにはしています。でも、それくらいですよ」

「最後のHoly Night」のように冬の歌もあるが、杉山清貴というと「夏」のイメージが強い。海の景色を思い浮かべられる楽曲が特徴的である。

「生まれ育った町は、自転車で5分も走れば港に着くくらい海が近くにありました。学生時代も友達としょっちゅう海水浴に行きましたし、15歳とか16歳くらいの頃から南の島に憧れるようになったりして、僕の前世はきっとヤシの実だったんだと思います(笑)。作品を書くとき、意識せずに書き始めると海の景色を書いていますし、原風景となっている海は切っても切れないものですね。ハワイに住んでいたこともあったんですが、ハワイは僕が欲しいものが全部あります。気候、人、キレイな海、おいしい食べ物。僕の中でベストな場所。また住めるなら住みたいですけど、この年になると現実的ではないかなって」

今、ハワイに代わるベストな場所として、種子島を挙げた。

「昔、鹿児島の波乗り仲間に連れてってもらったのが最初でした。行ってみたらすごく気に入って、今では観光大使にもなっています(笑)。沖縄っぽくもなく、ハワイっぽくもなく、種子島独特の雰囲気があります。波がいいので、波乗りしたくなったら種子島に行っています。春と秋、年に2回は必ず行っていて、行き始めて18年くらいたちますね」

最後に、「飯尾和樹とコムアイの音楽クエスト 杉山清貴 特集」の見どころ、ポイントを聞かせてもらった。

「歌をたっぷりと楽しんでいただきたいですね。あと、トークも。僕は基本的に、質問されたことにはちゃんと返すんですけど、MCのお二人の視点が独特で、質問が普通じゃなくてすごく面白かったです(笑)。予想外の質問が来たりして、それを受けてのトークも楽しんでもらえたらいいかなと思います」

取材・文=田中隆信

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放送情報【スカパー!】

飯尾和樹とコムアイの音楽クエスト 杉山清貴 特集
放送日時: 2月25日(日)21:00~

杉山清貴&オメガトライブ The open air live “High & High 2019”
放送日時: 2月25日(日)22:00~

杉山清貴/杉山清貴&オメガトライブ ミュージックビデオ特集
放送日時: 2月26日(月)1:00~

放送チャンネル:歌謡ポップスチャンネル
※放送スケジュールは変更になる場合があります

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