バーチャルシンガー・花譜が新たな自分をさらけ出した4th ONE-MAN LIVE「怪歌」

青春の孤独や悲しみ、その中でみつける光をドラマチックな歌声で表現し続けるバーチャルシンガー・花譜。2018年、クリエイティブレーベルKAMITSUBAKI STUDIOより、当時14歳でデビューして以来、素顔を明かさずに3Dモデリングされたアバターで活動を続けている彼女が、1月14日東京・代々木第一体育館にて4th ONE-MAN LIVE「怪歌」を開催。今回はその模様をレポートする。

V.W.P 2nd ONE-MAN LIVE 「現象II-魔女拡成-」
V.W.P 2nd ONE-MAN LIVE 「現象II-魔女拡成-」

Photo by Kosuke Kobayashi

前日に、バーチャルアーティストグループ・V.W.Pのメンバーとして、グループ初の単独アリーナ公演「V.W.P 2nd ONE-MAN LIVE『現象II-魔女拡成-』」にも出演。理芽、春猿火、ヰ世界情緒、幸祜と共に、TVアニメ『カードファイト!! ヴァンガード Divinez』OPテーマとなった新曲「切札」などでエモーショナルな歌声とパフォーマンスを披露した。翌日のこのワンマンライブは、花譜単独のリアル会場公演としては2022年の日本武道館公演以来、ということもあり、会場の代々木第一体育館は超満員の観客で埋め尽くされた。

Photo by Kosuke Kobayashi

ミニマル・テクノサウンドにのせたカウントダウンムービーと共に会場が歓声に包まれる中、花譜が東京の街角に立ち、その足元から怪しげな花が咲き乱れるというオープニング映像が上映される。続いて、花譜がステージに登場し、「青春の温度」から、ライブがスタートした。前日も彼女と音楽を奏でた生バンド&ストリングスによるサウンドにのせて、はかなさとしなやかさを併せ持つ唯一無二の歌声を披露した。最初のMCでは、デビュー当時からのパートナーだったクリエイター・カンザキイオリのKAMITSUBAKI STUDIO卒業を機に、ライブシリーズ「不可解」が2023年3月に完結し、新たなライブシリーズ「怪歌」がはじまることを宣言。そして、20歳になったこと、この日が20歳初のステージであることも報告した。続く「それを世界と言うんだね」では、観客とのシンガロングで会場と一体に。「この先、花譜の歴史の中で、自分の中で、道しるべのような曲であり続けるような曲です」と語ってからの「邂逅」では、叫ぶような切ない歌声で聞く者の魂を大きく揺さぶった。

Photo by Kosuke Kobayashi

「第五形態『雷鳥』」と命名された、ホワイトを基調としたハーフコートの新衣装お披露目と共に、ゲストコーナーがスタート。トップバッターを飾るのは、声優・佐倉綾音。白いドレスの裾を大きく広げ、深々とおじぎをしながら登場した佐倉は、花譜とリアルアーティスト&コンポーザーとのコラボ企画「組曲」でコラボレーションした「あさひ」をステージで初披露。二人の女の子の純愛を描く楽曲を語りや歌をドラマチックに表現すると、会場から割れんばかりの拍手と歓声が送られた。続くゲストは、人気Vtuberの森カリオペ。花譜と抜群に相性のいい歌声で「しゅげーハイ!!!」をキュートにパフォーマンスした。そして、コラボ企画第2弾「組曲2」から、第一弾となる「ギミギミ逃避行 feat.#KTちゃん(Prod. peko)」を人気ラッパー・#KTちゃんと共に初披露。花譜の楽曲のテクノリミックスが流れるブレイクタイムの「KAF DISCOTHEQUE」を挟んで、ロングツインテール&キツネのしっぽという自らがデザインした衣装で、彼女の歌声を元に制作されたAI「音楽的同位体 可不」と、2022年に放送された自身の冠番組「バーチャルシンガー花譜の廻れ!!MAD TV」の主題歌でもある「CAN-VERSE」や、TVアニメ「うる星やつら」のED曲「トウキョウ・シャンディ・ランデヴ」をデュエットした。

Photo by Kosuke Kobayashi

この記事の全ての画像を見る

ライブ情報

神椿代々木決戦二〇二四
V.W.P 2nd ONE-MAN LIVE 「現象II-魔女拡成-」
花譜 4th ONE-MAN LIVE 「怪歌」

配信期間:~ 2024年2月18日(日) 23:59まで

詳しくはこちら

キャンペーンバナー

関連記事

関連記事

記事の画像