バーチャルシンガー・花譜が新たな自分をさらけ出した4th ONE-MAN LIVE「怪歌」

Photo by Kosuke Kobayashi

続いて、リアルに近い造形の新たなアバター「VIRTUAL BEING KAF」で、シンガーソングライター・長谷川白紙と「蕾に雷」を、ミュージシャン・大沢伸一(MONDO GROSSO)とは「わたしの声」をパフォーマンス。スタイリッシュなエレクトロニカに乗せ、ミステリアスでエモーショナルな歌声を会場に届けた。

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「特殊歌唱形態『扇鳩』」と題した、新たな衣装に着替え、「スイマー」「アポカリプスより」といった新曲を力強さとはかなさが同居したヴォーカルで連続パフォーマンス。続いてレーベルメイトでもあるGuianoと、彼が提供した「この世界は美しい」をデュエット。そして、花譜のこれまでの活動の振り返りと、実写映像を交えたムービーが映し出された後、「現実のカラダにバーチャルインターフェイスを実装し、リアルとバーチャルの関係性を反転させた『あらたな存在』」としてバーチャルシンガーソングライター・廻花が登場。表情などが見えないシルエットながら、限りなくリアルに近い姿で、「ターミナル」「ひぐらしのうた」「スタンドバイミー」と、自ら制作したという、切なくもどこか懐かしい楽曲たちを優しく歌い上げた。

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廻花としての初めてのMCでは「私は、いつまでもたくさん歌いたい。大切な花譜とは違う形のもう一人の自分、可能性、バーチャルシンガーソングライターとしての私、それが廻花です」と宣言。続いて歌った「転校生」は、「夜が降り止む前に」が主題歌となった映画「ホットギミック ガールミーツボーイ」の監督・山戸結希が手掛けた映像と共に披露した。

そして、花譜としての活動の中で蓄積したさまざまな思いを音楽として表現する場として廻花を生み出したことを明かし、「かいか」を熱唱。最後に、「花譜、廻花、どちらも私です。どんな歌も楽しく、自分らしく歌っていく花譜、より自分自身の内側から浮き出るものだけで形づくる廻花。これからは自分なりの歩幅で二つの活動を続けていきたいと思います。どちらの歌も私たちの居場所になるようにこれからも歌っていきたいです。みんなのおかげで新しい私が生まれました。皆さんは私の大切な人です。みんな、愛してる!またね」という言葉で、大成功に終わったソロバーチャルシンガー史上初の単独アリーナ公演の幕を下ろした。

文=中村実香

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ライブ情報

神椿代々木決戦二〇二四
V.W.P 2nd ONE-MAN LIVE 「現象II-魔女拡成-」
花譜 4th ONE-MAN LIVE 「怪歌」

配信期間:~ 2024年2月18日(日) 23:59まで

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