『チェイサーゲームW 水魚の交わり』菅井友香中村ゆりか、樹と冬雨の変化した関係性を語る それぞれが考える愛のかたちも

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菅井友香&中村ゆりか
菅井友香&中村ゆりか

テレビ東京系ドラマ「チェイサーゲームW」シリーズの続編映画『チェイサーゲームW 水魚の交わり』は、春本樹と林冬雨、娘の林月が家族として暮らし始めてから7年後を描く物語だ。

これまでのドラマでは"恋人"としての時間が描かれてきた2人だが、今作で映し出されるのは、その先にある"家族"としての日々だ。ともに暮らし、子どもを育てるなかで生まれる衝突やすれ違い、その一方で深まっていく愛情。シリーズを重ねてきた2人だからこそにじむ関係の変化も、本作の大きな見どころになっている。

今回は樹役の菅井友香と冬雨役の中村ゆりかに、今作で感じた変化や役との向き合い方、そして"愛"というテーマについて語ってもらった。

――今回は7年後が描かれ、樹と冬雨が"家族"になった姿が描かれています。改めて、今作にはどんな印象を持ちましたか?

中村「今回は、恋人から家族へと関係が変化していく中で、お互いの未来がより深く描かれている作品だと感じました。役に向き合う姿勢も、作品に向き合う気持ちも、ドラマまでとはまた違っていて、より深くテーマが刻まれている印象がありました。前作では、ライバルの存在が現れたり、樹に対する嫉妬があったりして、冬雨の感情の揺れ動きが激しかったんです。でも今作では、そうしたものを乗り越えた上で、2人が新たに人生を歩んでいく世界観がある。だからこそ、この映画の中の冬雨は、ある意味すごく大胆なんです。安心しきって、身を委ねているところがあるので、そこに樹が『もっと考えてよ』と感情を抑えきれずにぶつかってしまう。冬雨の家での少しだらしない部分も含めて、2人がぶつかる感じがすごくリアルに描かれていると思いました」

(C)2026映画『チェイサーゲームW 水魚の交わり』製作委員会

――食卓での喧嘩のシーンはとても印象的でした

中村「些細なことが大きくなってしまって、お互いのことを知っているようで、実はまだ知らなかった部分もたくさんあるんだなと感じました」

菅井「家族になったからこその幸せと難しさが、すごく細やかに描かれているなと思いました。2人だけではなくて、子育てをする責任もあるので、その中で樹はこれまでのドラマシリーズ以上に余裕がなくなっているんです。家族を支える責任もあるし、年齢を重ねたことで体や心にも変化がある。さらに、自分の中にある女性としての社会的成功への思いもあって、いろいろな感情を抱え込んでいる。だから冬雨にシンプルに言われても、樹の中では"自分はそんなに単純じゃない"という思いがあるんです。同じ人ではあるけれど、年齢を重ねたことで変わっているところも確かにあると感じました」

――樹の中でいろいろな感情が渦巻いていて、それがすれ違いとして表れていましたね

菅井「そうですね。きっと、どんな関係性の中でも、似たことはあるんじゃないかなと思うんです。だから、共感してくださる方も多いテーマなのかなと思いながら演じていました」

――ちなみにお2人自身は、人間関係の中ですれ違いが起きた時、どう向き合いますか?

中村「最初はやっぱり言いづらさがありますし、気を遣ってしまうこともあります。でも、後々のことを考えると、嫌なことは嫌だとはっきり伝えたほうがいいのかなと思うようになりました。相手にとっても、そのほうがきちんと意思が伝わるし、かえって失礼じゃないこともあると思うんです。いろいろな人と関わっていくと、時間が経つほど誤解や勘違いも生まれやすい気がしていて。だからこそ、悩んでいる最中に少しでも解決できたほうが、自分も相手も楽なんじゃないかなと思います」

菅井「私は20代前半から中盤くらいまでは、あまり言えないタイプでした。思っていることをなかなか伝えられなくて、後から後悔したり、問題が大きくなってしまったりすることもあって。そういう経験を通して、人間関係や組織の中で大事なことをいろいろ学んできた気がします」

――今は意識も変わってきましたか?

菅井「今は、思うことはなるべく早めに伝えるように意識しています。もちろん、まだまだ難しいんですけど、伝え方はすごく大事にしていますね。自分の意見だけを押しつけるのではなくて、相手の意見も聞きながら、リスペクトを忘れずに伝えることが大事なんじゃないかなと思っています」

――信頼関係があるからこそ、かえって言いづらくなることもありますよね

中村「ありますね。傷つけてしまったらどうしよう、とか」

菅井「大切だからこそ、伝えるのが難しいですよね。それこそ今回のテーマにもある"愛が邪魔をする"ということは、本当にひとつの大きなテーマだと思います。今作では、そんな2人が改めてちゃんと気持ちを伝え合っていくところが見どころになっていると思います」

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