『チェイサーゲームW 水魚の交わり』菅井友香中村ゆりか、樹と冬雨の変化した関係性を語る それぞれが考える愛のかたちも

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――シリーズを重ねてきたお2人ですが、今作で改めて発見したお互いの一面はありましたか?

中村「本当に初めてお会いしてからここまでを思うと、だいぶ慣れてきましたし、関係性としても身を委ね合えている感覚があります。作品に対しても、お互い真剣に向き合っていて、その姿勢はすごく心強いです。言葉にしなくても、なんとなく気持ちがわかる瞬間も増えました。たとえば眠いのかなとかお腹が空いてるのかなとか、本当に些細なことなんですけど、なんとなく伝わるんです(笑)。

あと印象に残っているのは、大室山(2人の拠点・静岡県伊東市にある丘)に行こうと提案するシーンですね。家でまだ部屋着のままの樹が、少し面倒くさそうにしている姿がすごく自然で。お芝居の中で素に近い雰囲気が感じられて楽しかったです」

菅井「あの時は樹が張り切っていて、冬雨と月はそこまで乗り気じゃないみたいな空気感でしたよね(笑)」

――今作では、中学生になった月との3人のシーンも印象的でした。お2人にとって、月の存在はどのように映りましたか?

中村「月ちゃんがいなかったら、樹と冬雨の関係性もここまで真剣に捉えられなかったと思います。結婚したいと思っていても、それを正式に形にすることの難しさがあって、その中で2人が葛藤してきたものもある。さらに月にとっても、お母さんが2人いるという環境を受け止めていく時間が必要だったと思うんです。それでも月ちゃんなりに空気を明るくしてくれたり、気を遣ってくれたりする。その姿を感じながら、2人も責任と覚悟を持って"母"であろうとしている。本当に、月ちゃんがいなければ作れなかった関係性だなと思いました」

(C)2026映画『チェイサーゲームW 水魚の交わり』製作委員会

――あの年代の子どもは、大人の感情にとても敏感ですよね

菅井「そうですね。月はバランサーのような存在で、3人の中でいちばん大人なのかもしれないと思いました。樹は血のつながりがない中で子育てをしているので、映画に描かれていない時間の中でも、たくさん悩んで向き合い方を探してきたんだと思うんです。でも映画の中では、それを全部乗り越えて、本当のお母さんとしての覚悟を持っている。だからこそ、厳しく叱ることもできる。その関係性をすごく丁寧に感じていました」

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