"ウカスカジー"というユニットをご存知だろうか。2013年にMr.Childrenの桜井和寿とGAKU-MCが結成したユニットで、結成当初は"UKASUKA-G"とアルファベットで表記されていた。それを逆から並べると、「G-AKUSAKU」→「GAKU SAKU」となり、2人の名前からユニット名が生まれたことがわかる。
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2人ともミュージシャンであることは説明不要だと思うが、それと同様、サッカー好きだということも広く知られている。Jリーガーをはじめ、海外リーグで活躍するプロのサッカー選手とも親交が深く、強いサッカー愛が感じられる。
桜井は、Mr.Childrenとして90年代から日本の音楽シーンで数々のヒット曲を生み出してきた。そして、GAKU-MCは同時期に、ヒップホップを日本ならではの解釈で、新しい音楽として拡散し続けてきた。そんなトップクリエイター同士が"音楽"と"サッカー"という大きな共通点でもって、自然発生的に生まれたというのは大きな奇跡だったのかもしれないが、必然的なことだったとも言える。
サッカー日本代表を応援するために、最初に「でも、手を出すな!」を作り、配信リリースした。サッカーに直結したタイトルと歌詞、疾走感のあるサウンドに乗せてラップと歌が掛け合いのように展開していくこの曲は、聴いているだけでテンションが自然と上がっていく。そのあとで作った「勝利の笑みを 君と」は日本サッカー協会公認 日本代表応援ソングに。サポーターのみんなに歌って欲しいという思いで作られたこの曲は、多くのサッカーファン、サポーターたちに愛される楽曲となった。
2014年6月にはアルバム『AMIGO』も発売した。まさにこの年の夏に行われるワールドカップで日本代表を応援する準備がしっかりと整った感じだが、それだけでは終わらなかった。2016年の7月には2枚目のアルバム「Tシャツと私たち」を発売し、リリースに先駆けて6月から初めてのツアーを行うなど、次のワールドカップに向けて動き始めていた。2017年の秋にもツアーを行い、今年も6月に兵庫、福岡、広島、愛知、宮城、北海道、大阪、東京をダッシュで駆け抜けるかのような勢いと熱量を持ってツアーを行った。
そして今年8月、ウカスカジーが所属するMIFA(ミーファ)が、新豊洲で運営するMIFA Football Parkの4周年を記念して「MIFA Football Park 4th anniversary party 〜MIFA 夏祭り〜」を開催した。音楽とフットボールによるコミュニケーションの創造をコンセプトにしたパークということで、この日のイベントはフットボールコンテンツからワークショップ、フードエリアや縁日まで、家族で一日中楽しめる内容になっていた。そして隣接するライブハウス「豊洲PIT」ではウカスカジーのライブも開催された。「勝利の笑みを 君と」など、ウカスカジーの曲に加え、カバー曲も披露。さらにはGLAYのボーカリスト、TERUが登場し、「HOWEVER」などをコラボするといううれしいサプライズもあった。
2人のサッカーへの愛情は年々強くなる一方。ウカスカジーの活動も気づけば6年くらいになっているが、まだまだその足を止めることはないだろう。8月に行われたイベントの模様が12月26日(水)にBSスカパー!で放送されるので、このステージパフォーマンスを見て、現在のウカスカジーの魅力をしっかりと確認し、今後の彼らの活動に注目してもらいたい。
文=田中隆信
放送情報
ウカスカジー「MIFA Football Park 4th anniversary party」
放送日時:2018年12月26日(水)21:30~
チャンネル:BSスカパー!
※放送スケジュールは変更になる場合がございます。
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