天地真理×沢田研二、一世を風靡した2大スターの貴重なデュエット

「真理ちゃんとデイト」#12
「真理ちゃんとデイト」#12

(C)渡辺プロダクション

ソロでもケタ外れの人気を獲得したアイドル歌手の宝庫だったアイドル黄金期。その先駆けともいうべき元祖女性アイドルの代表格といえば、1971年にデビューした天地真理だ。

伝説的ホームドラマ「時間ですよ」の"隣のまりちゃん"役でデビューを飾った彼女は、その可憐さと親しみやすさで、幅広い分野で大いに才能を発揮。スーパースターとしてテレビの黄金時代を牽引した。そんな"真理ちゃん"の魅力がいかんなく発揮された、自身初の冠番組「真理ちゃんとデイト」が、現在、衛星劇場の「リクエストスペシャル」として毎週月曜日に放送中だ。

「真理ちゃんとデイト」の天地真理

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国民的アイドルとしての清純なイメージが先行していたものの、もともと国立音楽大学付属校の声楽科出身で、美しいファルセットが持ち味だった天地。デビュー曲「水色の恋」が高い評価を得て、その後は明るく躍動感あふれる「ひとりじゃないの」や「虹をわたって」などのヒット曲を次々と生み出していった。

そのデビュー当時の人気ぶりを語る上で、同じ1971年にデビューした南沙織、小柳ルミ子と共に称された"新三人娘"というフレーズも印象的だ。1970年代の芸能界は、オーディション番組「スター誕生」からデビューした森昌子、桜田淳子、山口百恵による"中三トリオ"や、西城秀樹、郷ひろみ、野口五郎による"新御三家"などの人気絶頂期でもあった。昭和の時代を彩ったスターの競演は、今見ても心躍る華やかさだが、「真理ちゃんとデイト」には、"新三人娘"の南沙織や小柳ルミ子、"新御三家"の野口五郎ら、錚々たるスターが多数ゲスト出演している。

「真理ちゃんとデイト」#14に出演した野口五郎

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1972年の10月から全26回にわたり放送された「真理ちゃんとデイト」は、ミュージカル仕立てで歌やトークを繰り広げる楽しい番組で、ゲストには同年に公開された初の主演映画『虹をわたって』で共演した沢田研二も登場。豪華メンバー揃いのゲストの中でも、天地のデビュー年である1971年にザ・タイガースが解散し、ソロデビューしたばかりの沢田研二が出演した#12は必見だ。

当時の天地は、キャッチフレーズ的に"白雪姫"と呼ばれており、一世を風靡した人気絶頂期のスター同士ならではの"キラキラ感" は圧倒的。お姫様的な雰囲気を持った天地真理と沢田とのツーショットは見ごたえ十分だ。番組内で、天地は「ドレミの歌」「ふたりの日曜日」、沢田は「あなたへの愛」「花はどこへ行った」を歌唱しているほか、2人のデュエットで「この広い野原いっぱい」も披露している。

「真理ちゃんとデイト」#12に出演した沢田研二

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今ではアイドルといえば、ジャニーズや乃木坂46などグループの印象が強いのだが、一時代を築き上げた1970年代アイドルの存在はまた別格の輝きを放っている。アイドル的な熱狂をも生み出す一方で、ソロ歌手としての実力もオーラもケタ外れ。今見てもまったく色褪せることのないその魅力を改めて堪能したい。

文=渡辺敏樹(エディターズ・キャンプ)

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放送情報

真理ちゃんとデイト#12
放送日時:2020年6月8日(月)20:30~
チャンネル:衛星劇場
※放送スケジュールは変更になる場合があります

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