2003年にメジャーデビューして以来、良質なポップソングを生み続けている2人組ユニット・スキマスイッチ。2017年3月にシングル「この闇を照らす光のむこうに」でスキマスイッチとコラボしたAnlyが、彼らの音楽の魅力を"ミュージシャン視点"で紐解く。
■コード感と歌声によってスキマスイッチらしさを作る
2003年にメジャーデビューし、「奏(かなで)」や「全力少年」をはじめ、良質なポップソングを生み続けている大橋卓弥と常田真太郎による2人組ユニット・スキマスイッチ。Anlyがスキマスイッチの曲に深く興味を持つようになったのは2006年リリースの「ボクノート」だった。
「それまでにも歌番組で聴いたりしていて、映画『ドラえもん のび太の恐竜2006』の主題歌になっていた『ボクノート』を聴いた時にすごくいい曲だなと思いました。私は親の影響で洋楽のロックやブルースばかり聴いていたんですが、J‒POPにも興味を持つきっかけになりましたね」
Anlyが2017年1月に発売した4枚目のシングル「カラノココロ」の制作時に、その「ボクノート」に助けられたという。
「どうしても歌詞が書けなくてすごく悩んでいた時に『ボクノート』を聴いていました。その中の"何度も書き直したけど答えが見つからなかった"という内容の歌詞が自分と重なって、すごく響いたんです。それがきっかけで気持ちが切り替えることができたような気がしました」
その直後にスキマスイッチとのコラボが実現し、「この闇を照らす光のむこうに」が生まれた。
「最初にお会いした時、『ループペダルを使ったりしている動画をいろいろ見たよ』って声を掛けてくださって。『一緒に作るんだったら、先輩とか後輩とか関係なしに同じ土台に立って作ろうね』と言ってくださったのが印象的でした。音楽を愛してるからこそ出てくる言葉ですよね」
コラボしたアーティストだから分かる、スキマスイッチの制作現場の様子も教えてくれた。
「常田さんが作り出すコード感と、誰が聴いても分かる大橋さんの歌声がスキマスイッチを作っていると思うんです。制作時は歌詞もメロディーもたくさんディスカッションされていて、私もその中に入れてもらったんですけど、会話を重ねて機織りをしている感覚でした。しっかりと"これだ"という答えが見つかるまで話し合っているところは職人っぽい感じでしたね」
そんなスキマスイッチのライブが生中継されることが決定。
「これまでに何度かライブも見せていただきました。ライブアレンジで、音源とは違った雰囲気で楽しませてくれるところもスキマスイッチさんのライブを見る時の楽しみになっています」
アンリー●'97年生まれ、沖縄県出身。シンガーソングライターとして、ループペダルを使ったライブや弾き語りなどを行う。配信限定シングル「キャンセル待ちの恋」が配信中。
取材・文=田中隆信
放送情報
スキマスイッチ TOUR 2020-2021 “Smoothie”on Christmas Night
放送日時:2021年12月22日(水)16:30~
スキマスイッチ“Soundtrack”
放送日時:2021年12月22日(水)18:30~
チャンネル:TBSチャンネル1
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