芸能生活30周年！中西圭三の活動原理はフィランソロフィー「役に立つことを見つけたい」

――"朝"に活動する魅力を教えてください。

「日を浴びること、新しい空気を吸うことで、活動する前のエンジンを温めるようなことにつながっているんじゃないかと思っていて、朝活を始めて僕自身、午前中の時間を有効に使えている気がするんです。物作りって夜じゃないと集中できないイメージがありますが、これって一つの思い込みで、朝の散歩は人もいないのでのめり込める時間でもあるし、そんな中で気持ちが盛り上がってくるので、楽器なんか持たなくても鼻歌で曲が作れてしまったみたいなこともあるんです」

――今までの芸能生活を振り返って、どんな30年でしたか？

「いたってマイペースだったと思うんですけれども、本当に素敵な出会いをいただいて、楽曲を提供するということの中で親しみを持っていただける曲を作り残せたというのは、本当に素敵なことだなと思っています。かつての音楽の中から何かを受け継いで今に伝えようと思ってくれる方がいらっしゃってくれるからこそ続けていられると思いますので、それはすごく感謝しています。

この30年間は、四苦八苦する部分もあったり、自分と向き合って『自分のことはさっぱり分かっていないんじゃないか』って感じることもあったりして、自分にはどんな曲が似合うかとかいまいち分かってないところがある中で、(楽曲提供というかたちで)"人に託す"っていうことが自分の中で大きいエネルギーになったのかなと。何か気に入ってもらえるプレゼントを探すような気持ちで、自分にもそうしてあげればいいのにって思うんだけど、そういう感覚が功を奏している気がしていますね」

――これからの活動ついてどうのように考えてらしゃいますか？

「プロデュース業や社会貢献活動など継続的にできているものもあるのですが、やっぱり『役に立つことを見つけたい』という気持ちはずっとあるので、いろんな縁を大切にしながら人の役に立てる何かを残せたらいいなと思っています」

――最後に視聴者の方にメッセージをお願いします！

「番組を通して楽曲を作る過程と出来上がりというのを実際にリアルに感じていただける珍しい機会だと思いますし、天栄村という場所を通して自分の中にある原風景みたいなもの、『今、何を守りたくて、この先どう生きようとするのか』みたいなことを、ふと考えてもらえるきっかけになったらと思って作りましたので、ぜひ楽曲も聴いていただいて楽しんでいただけたらと思います！」

文＝原田健

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