「瓔珞」や「尚食」とは異なるシュー・カイの美麗さ...中国の「13億人の妹」とのラブシーンも話題を呼んだ神がかった存在感

「瓔珞」や「尚食」で演じてきた実在の人物とは違って、今作で演じる白玦はぐんと大人びた雰囲気。辮髪ではなく髪を長く垂らしたスタイルで、凛々しさよりもむしろ麗しさやそこはかとない色気が漂う。初登場シーンは天界の子供たちに学問を教える場面で、賑やかな子どもたちと白玦の落ち着いた物腰が対照的。序盤は声を荒げることも表情を崩すこともほぼなく、彫刻のように美しい顔面をただただじっくりと堪能できる。

そんな白玦が、明るくおてんばな上古に惹かれるにつれ、徐々に感情を露わにしていく。無邪気な上古に優しく微笑み、その頬を包み込むように抱き寄せて優しい口づけも...。上古の抱える苦難を知ったときの切なげな眼差しや、彼女のためにはらりと流す涙には、思わずドキリとしてしまう。

白玦に愛される無邪気な女神・上古を演じるドンユィは巨匠チャン・イーモウ監督作「サンザシの樹の下で」(2010年)でデビューし、中国では"13億人の妹"とまで言われた人気女優。今作は、映画女優の印象が強い彼女が、初めて時代劇ドラマに主演したことも注目を集めた。つるんとしたきれいな卵型のお顔には愛嬌と品があり、小柄な彼女とシュー・カイの身長差もドラマを盛り立てる重要な要素となっている。

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