さらに後半では、徐々にお互いを深く知っていく中で恋心が芽生えたナレとサンシクの社内恋愛が大きな軸になっていく。序盤ではサンシクのダメっぷりに頭を抱え、イライラを爆発させていたナレが、"ダメな子ほどかわいい"とばかりにサンシクを意識し始める展開は、女子にとって共感度抜群だ。
思わずサンシクにキスしてしまったナレが我に返り、反射的に平手打ちしてしまうシーンは、そんな2人の絶妙な関係性がよく表れた名場面。キスとビンタをほぼ同時に仕掛けられ、面食らったサンシクが「先輩が先に...」と口ごもるも、強引にキスをし返して見せる展開は、最高にラブコメ的。そして、帰宅後にお互いどうメッセージを送るか悶々とする...までの一連の流れに、コメディと胸キュンがギュッと凝縮されている。
男らしくクールなカッコよさもいいが、愛嬌たっぷりのダメっぷりもチャーミング。「雲が描いた月明り」や「ヴィンチェンツォ」とは全く印象の異なる、ギャップに満ちたドンヨンの魅力に改めてハマってみたい。
文=酒寄美智子
放送情報
ガウス電子(原題)
放送日時:2023年6月9日(金)23:00~
※毎週(金)23:00~(2話連続放送)
チャンネル:衛星劇場
※放送スケジュールは変更になる場合があります
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