びしょ濡れのチャニング・テイタムが最高にセクシー！ストリップダンサーとしての経験が最大限に活かされた「マジック・マイク」の圧巻のラストダンス

夢破れ、途方に暮れていたマイクが大金持ちの女性と出会ったことから人生に再び意味を見出していく物語は、男女が逆転した"現代のシンデレラストーリー"で、デニムジャケットにワークパンツというラフで垢抜けなかったファッションも、ロンドン高級テーラーでの大改造計画によりエレガントかつスタイリッシュな装いに大変身。マイクが再びステージへ上がるまでのビハインドストーリーとしても、否応なくテンションが高められていく。

幾つもの試練を乗り越えいざ本番を迎えた際の歓喜の表情など、心に影を落としていたマイクが輝きと情熱を取り戻していく様子を鮮やかに体現。ほろ苦い青春映画の装いを見せていたシリーズ第1作から10年以上が経ったこの最終章で、40代となったマイクの"変貌"をテイタムは感情豊かに表現している。

何よりも白眉はラスト30分に渡るぶっ通しのショータイム。シリーズ前2作の大ヒットを受け、テイタムらが2017年にスタートさせたショー公演"マジック・マイク・ライブ"での経験がこの映画を作るきっかけとなっているだけあって、この公演に出演している現役ダンサーたちも劇中に登場。アクロバティックなダンスから魅惑的なムーブまで、実際のショーで味わえる臨場感がそのまま再現されている。

そして演出家としてショーを作り上げたマイクも雨がふりしきるステージに上がると、びしょ濡れになりながらの女性ダンサーと共に"ウォーターダンス"を披露。街灯を利用したポールダンスから、水で濡れた床を縦横無尽に滑る躍動感あふれるフロアダンス、そして体を密着させた滑らかな腰つきまで、官能的なダンスの数々には目がくぎ付けになってしまう。

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