全世界で熱狂的なファンを生み出した「トワイライト」シリーズ。人間のヒロイン・ベラとヴァンパイアの青年・エドワードの禁断の恋を描き、一大ブームを巻き起こした。エドワードを演じたロバート・パティンソンは、同シリーズを機に大ブレイクし、近年もクリストファー・ノーランによるSFアクション大作「TENET テネット」(2020年)やダークヒーローに扮した主演作「THE BATMAN－ザ・バットマン－」(2022年)などで確かな演技力を披露した。

「トワイライト」シリーズ第1作から15年以上が経過しアラフォー世代となったが、当時のアイドル的な人気とはまた異なる層からも多くの支持を集めているパティンソン。実力派へと成長し、新たな挑戦となった作品が「ミッキー17」(2025年)だ。

10月25日(土)にＷＯＷＯＷシネマで放送される本作は、どん底からの怒涛の反撃が展開するサスペンス・エンターテインメント大作。監督を務めたのは、第92回アカデミー賞で作品賞を含む4部門受賞の快挙を達成した「パラサイト 半地下の家族」(2019年)のポン・ジュノ。ハリウッドのスタッフ・俳優陣とタッグを組み、製作をブラッド・ピットらが設立したプランBが担った。

人生失敗だらけの主人公・ミッキーは、一発逆転のために何度でも生まれ変われる"夢の仕事"に申し込む。契約書をよく読まずにサインするが、史上最悪のブラック企業に入ってしまっていた。住みにくくなった地球から移住を選ぶようになった世界で、宇宙開拓のため前人未到の氷の惑星での過酷なミッションを命じられることに...。

クズすぎる上司の下で死んでも記憶はセーブされ体をコピーされて何度も生き返らされる。駒として"死にゲー"を繰り返す、まさに悪夢のような日々だ。やがて"17号"という立場を得た彼の前に、手違いで生まれた自分のコピー人間"18号"が同時に現れ、事態は一変。悪徳企業の経営者やその妻に対して反撃を始める。