(C) 2022 BY4M STUDIO, EASTDREAM SYNOPEX CO., LTD, MINDMARK Inc. ALL RIGHTS RESERVED.
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そんな重厚なドラマにおいて、チャウヌはスクリーンデビューでありながら物語の鍵を握る重要な役どころで出演。演じるのは、海軍潜水艦の音響探知下士官のチョン・テリョンだ。チャウヌといえば、ドラマ「私のIDはカンナム美人」(2018年)や「女神降臨」(2020年)で見せた、"マンチッナム(漫画から飛び出してきたイケメン)"と呼ばれる完璧な王子様像のイメージが強いが、本作での彼は、その華やかな外見とは一線を画したプロフェッショナルな軍人の姿を披露している。
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黒髪の短髪に海軍の制服をまとい、潜水艦という閉鎖的空間で任務に奔走する――当時のチャウヌにとって大きな挑戦であったことは想像に難くない。しかし、彼はその重責を見事に全うし、観客の心を震わす深みのある芝居力を発揮。恐怖を押し殺しながら音を聴き分ける極限の表情、先輩兵士の前で感情をあらわにするシーンなど、これまでのラブコメ演技とは別次元の泥臭くも真摯な佇まいに惹きつけられる。完璧なビジュやスター性を前面に押し出すのではなく、作品の世界観に溶け込むことに徹した芝居には思わず胸が熱くなるはずだ。
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キム・レウォンとイ・ジョンソクという2大スターの緊迫感溢れる演技合戦に加え、チャウヌが俳優としての新たな一歩を踏み出した瞬間が刻まれている「デシベル」。入隊中である今こそ、彼のキャリアにおける転換点となった本作を見つめ直し、その底知れぬポテンシャルを再確認してほしい。
文=川倉由起子









