2018年の12月31日をもって契約終了、間もなく2017年8月から約1年半に及ぶ公式活動に終止符が打たれる韓国の11人組ボーイズグループ・Wanna One。K-POPの新たなスタイルを切り拓いた存在だっただけに、昨年末の解散発表には少なからず衝撃を受けた人も多かったのではないだろうか。
Wanna Oneは、"国民プロデューサー"と呼ばれる視聴者投票によってメンバーを選抜する韓国の公開オーディション番組「PRODUCE 101 シーズン2」から誕生した。2018年10月に韓国デビューし、宮脇咲良らAKBグループメンバーの加入で話題を集めているガールズグループ・IZ*ONEも、同番組の"シーズン3"にあたる「PRODUCE 48」出身。彼女たちは、いわばWanna Oneの妹グループという形だ。
デビュー直後のIZ*ONEも、活動は2021年までと限定されているように、Wanna Oneが2018年12月に解散するという事実は、「PRODUCE 101 シーズン2」放送時からの決定事項。にも関わらず、そのお約束が覆るのでは...?という期待を捨てきれなかったのは、彼らの活動があまりに規格外だったからだ。
それは、デビューショーケースの異例ぶりからしても窺える。新人グループのショーケースといえば、通常はホールで行われるのが一般的だが、2017年8月7日に開催された「Wanna One PREMIER SHOW-CON」はショーケースとコンサートを兼ねるという一大イベントとなったばかりか、会場は、韓国唯一のドーム球場である高尺スカイドーム!発売開始直後に2万枚のチケットがソールドアウトという、規格外のスタートだったのだ。
そもそも"みんながひとつ(One)になる"という想いから名づけられたWanna One。それぞれの所属事務所からオーディションに参加し、勝ち抜いてきた11名ゆえに、個々がしっかりキャラ立ちし、実力者ぞろいだったのも大きな特徴だった。
「PRODUCE 101」をトップ通過し絶対的センターとして存在感を発揮したカン・ダニエルはその代表例。彼の人気は圧倒的で、2019年が明けるとともに個人のInstagramを開設し、すでにフォロワーが200万人(1月16日時点)を突破。また、そのアイドル的ルックスから日本のファンも多いパク・ジフンも、年明けに個人の公式HPをオープン。アップされるやいなやサーバーがダウンしたというほどのアクセス数で、彼らの解散後の新たな展開が、いかに注目されているかが窺える。ほかにも、作詞・作曲をはじめプロデュース力に長けたイ・デフィとパク・ウジンは、同じ事務所のメンバーたちとのボーイズグループに合流することや、Wanna Oneではメインボーカルを務めた実力者、キム・ジェファンのソロデビューなどが続々と発表された。新年の幕開けと共に、それぞれの所属事務所で着々と新たな活動準備に入っている。
そんな彼らにとって集大成ともいえるのが、2018年11月に発売された初のフルアルバム『1¹¹=1(POWER OF DESTINY)』。Wanna Oneのアルバムといえば、『1X1=1(TO BE ONE)』、『1-1=0(NOTHING WITHOUT YOU)』、『0+1=1(I PROMISE YOU)』、『1÷x=1(UNDIVIDED)』と、演算記号で表現した"恋算シリーズ"で知られているが、今回の「1¹¹=1」には、定められたDESTINY(運命)を切り拓いていこうとする彼らの意思が込められている。
そのフルアルバムを引っ提げての最後のカムバックショーとなった「Wanna One COMEBACK SHOW Power of Destiny」がMnetにて放送される。字幕版としては日本初放送となるため、Wannable(ファン)への想いにあふれたタイトル曲「春風」の初ステージや、最後のカムバックに対する彼らのトークなど見逃せない内容となっている。
デビューを飾った地・高尺スカイドームで行われる「2019 Wanna One Concert [Therefore]」(1月24日~27日開催) が、Wanna Oneとしてのラスト公演。活動終了まで残りわずかとなった今、"完全体"としての貴重な姿を目に焼き付けておきたい。
文=HOMINIS編集部
放送情報
Wanna One COMEBACK SHOW Power of Destiny 字幕版
放送日時:2019年1月25日(金)18:30~
チャンネル:Mnet
※放送スケジュールは変更になる場合がございます。
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