韓国で最高視聴率20.5%、第53回百想芸術大賞をはじめとする主要アワードで15部門の栄冠に輝いた「トッケビ~君がくれた愛しい日々~」(2016年)。永遠の命を持つトッケビ(コン・ユ)と、トッケビの花嫁を名乗る女子高校生(キム・ゴウン)が繰り広げる恋の行方を描いた同作は、放送を重ねるごとにファンが増え、韓国で社会現象にもなったドラマだ。
トッケビとは犬猿の仲だが、彼の一番の理解者として登場したのがイ・ドンウク扮する"死神"だ。この死神は人間を死に追いやる役目にも関わらず、うっかりヘマをしてしまったり、ユ・インナ演じるチキン店の社長・サニーに恋をしてしまったりと、何とも憎めない存在。サニーの電話番号をゲットしたものの、携帯を持たない死神は電話もかけられず、名前がないため自己紹介もできない。しかし、めげることなく「ただ顔が見たい」と彼女を見守るのだ。
劇中で展開する死神×サニーの一途でじれったくて愛おしいラブストーリーもドラマ人気の一因となっていたが、そんな第二のトッケビカップル、ドンウクとインナが正統派ラブストーリー「真心が届く(原題)」で帰ってくる。
Mnetにて5月20日(月)より放送となる「真心が届く(原題)」は、法廷を舞台に恋愛音痴な弁護士と恋愛経験ゼロの女優が少しずつ惹かれ合っていくラブロマンス。ある日、スキャンダルに巻き込まれ、引退の危機に陥った女優オ・ユンソ(インナ)が、ドラマの現場実習のために法律事務所に偽装就職。無愛想な弁護士クォン・ジョンロク(ドンウク) の秘書になるところから物語は始まる。
ジョンロクは完璧な仕事ぶりだが、恋愛だけが全く上手くいかない恋愛音痴。初日から遅刻し、電話の対応もコピーもできないユンソに対し、「本気で仕事をしている人たちに迷惑をかけるな」と一刀両断。その後、真面目に働きだしたユンソから「法律用語を覚えるために勉強を教えてください」と週末デートに誘われても、本当に勉強だけに集中してしまうくらい鈍感なのだ。「トッケビ」を彷彿とさせるほど、日進月歩な恋の進み具合だが、だからこそ距離が近づく貴重な一歩を応援せずにはいられない。
ユンソと近づこうと決意したジョンロクは、過去にユンソがある放送の中で「真心のある男性がいいです。手紙を書いてくれるような」と発言していることを知り、律儀に手紙を書き始める。またある時は、ユンソの写真を見ながら本名の「ジンシム」と呼ぶ練習に励む。クールだったジョンロクが見せる古典的な恋愛仕草にキュンとしてしまうこと必至なのだ。
再びじれったくて愛おしい関係を見せてくれるイ・ドンウク×ユ・インナ。ファンタジーの要素が強かった「トッケビ」とはひと味違う、リアルな仕事現場から発する恋愛模様に、ぜひ胸をときめかせてほしい。
文=津金美雪
放送情報
真心が届く(原題)
放送日時:2019年5月20日(月)22:00~
※毎週(月)(火)22:00~
チャンネル:Mnet
※放送スケジュールは変更になる場合がございます。
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