AB6IXは他の新人と何が違う？全身全霊を傾けた壮絶なデビューまでの道のり

今年5月22日、わずか30秒でチケットが完売したという韓国デビューショーケースで華々しい誕生劇を見せつけた5人組ボーイズグループ・AB6IX(エイビーシックス)。6月4日に生出演した音楽番組「THE SHOW」では、デビューアルバム『B:COMPLETE』のタイトル曲「BREATHE」が早速1位を獲得したほか、7月21日には来日し初のファンミーティング「AB6IX JAPAN 1ST FANMEETING 2019 [1ST ABNEW]」も敢行！デビューから3ヶ月足らずの間に、猛烈な勢いで活躍の幅を広げている。

"完成形アーティストドル(アーティスト＋アイドル)"とも呼ばれる彼らは、アルバム全曲をメンバー自らプロデュースして作詞・作曲を担当したのはもちろん、パフォーマンスのディレクションにも積極的に参加。アイドルという枠を超え、アーティストとしての才能を開花させている。それもそのはず、AB6IXのメンバーは、Wanna One出身のイ・デフィとパク・ウジン、MXMとして活動していたイム・ヨンミンとキム・ドンヒョンという、人気・実力を兼ね備えた4人に加えて、大手芸能事務所で練習生として経験を積んだチョン・ウンという5名で構成。デビューの前から相当な注目を集めていたことは言わずもがなであるが、ここで彼らの経歴を改めておさらいしたい。

そもそも2017年のオーディション番組「PRODUCE101 シーズン2」で、大手レーベル・BRAND NEW MUSICの練習生として出演していたのが、デフィ、ウジン、ヨンミン、ドンヒョンだ。新人離れした実力の高さで、当時から"BRAND NEW BOYS"として一目置かれていた存在だったが、Wanna Oneとしてデビューしたのはデフィとウジンの2人のみだった。一方のヨンミン、ドンヒョンは、ヒップホップグループ・MXMを結成。日本でもファンミーティングやツアーなどを開催して順調にファンを増やしていったMXMに、今年1月にWanna Oneとしての活動を終えたデフィとウジンが晴れて合流し、再びBRAND NEW BOYSが集まることとなったのだ。

「このまま4人でデビューするのでは？」と思われていたが、そこに登場したのが超新星のチョン・ウンだ。4人の推薦でメンバーとなったウンは、大手芸能事務所・JYPエンターテイメントやYGエンターテイメントの練習生として在籍し、当時は最もデビューが近いと言われていた人物。また、ウンは日本語も堪能で、初めて動画配信をした時も流暢な日本語で自己紹介をするなど愛嬌たっぷり。これからの活躍が楽しみなメンバーだ。

デビューを夢見て奮闘してきた4人のBRAND NEW BOYSが、チョン・ウンという新メンバーを経て、完全体＝AB6IXとなった彼ら。紆余曲折を経てようやくデビューすることになった彼らには、様々なドラマがあることは間違いない。そんなAB6IXのデビューまでに密着したリアリティ番組「BRANDNEWBOYS」が9月14日(土)にMnetで放送される。

ウンの合流を認めてもらうため、事務所代表の前で5人が一丸となってパフォーマンスをする様子や、再デビューに対するメンバーの赤裸々な悩みにも、カメラは容赦なくクローズアップ。全曲のプロデュースに参加したイ・デフィは、デビューにあたって「僕たち5人は全員命をかけて、一生懸命に準備してきた」という強い覚悟を込めた発言をしているが、それだけの重みが、彼らのパフォーマンスからは透けて見える。その新人離れしたAB6IXの魅力をぜひじっくりと堪能してほしい。

文＝津金美雪

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