3度目のブレイク?ヒョンビンの最強ツンデレ演技が女心を掴む理由

日本でも大反響を巻き起こした「トッケビ~君がくれた愛しい日々~」(2016年)を上回る高視聴率を叩き出し、2月に最終回を迎えた「愛の不時着」。本作で、ヒロインを務めたソン・イェジンとの熱愛説も囁かれるほどの熱演を見せ、"3度目のブレイク"を迎えているのがヒョンビンだ。

現在37歳、中堅からベテランの域に差し掛かったヒョンビンだが、日本での人気も知名度も未だ健在だ。それは、最初のブレイクのきっかけとなった「私の名前はキム・サムスン」(2005年)が、約15年もの月日が経過したとは思えないほど、韓流ラブコメの最高傑作として語り継がれている作品だからだ。

韓国で最高視聴率50.5%という大記録を打ち立てた本作は、父の借金に苦しむパティシエのサムスンと心に傷を抱える御曹司・ジノンが、互いの利益のために恋人のフリをしているうちに、次第に本気の恋愛に発展していく姿を描いたラブコメディ。

ヒョンビンが演じた、サムスンが働くレストランのオーナー、ジノンは、当時ではまだ珍しかった"年下彼氏"の代表格で、名女優キム・ソナが8kg増量して挑んだ"ぽっちゃりヒロイン"サムスンへのツンデレぶりで大人気に。整ったルックスや185cmという抜群のスタイルを活かしたスマートな一面と、年上彼女だけに見せる甘~い顔というギャップ満載の演技は、当時韓国で"ヒョンビン症候群"という言葉まで生み出すほどで、韓流ドラマにおけるツンデレ御曹司の型を作ったとも言われている。

「ジキルとハイドに恋した私 ~Hyde, Jekyll, Me~」

(C)SBS, (C)HE&M

一躍トップスターの仲間入りを果たしたヒョンビンは、2010年のドラマ「シークレット・ガーデン」で2度目のブレイクを迎える。彼が演じたデパートのCEOを務める御曹司・チュウォンは、貧しいスタントウーマンに一目惚れしてしまう俺様男なのだが、これがハマリ役!本作はそんな二人の魂が互いに入れ替わるというファンタジックな物語であり、ヒョンビンはツンデレ演技に加えて、中身が女性になってしまった姿にも挑戦。男女のキャラクターを演じ分けるという難役だったが、女性らしい仕草だけでなく言葉遣いや目線など繊細に表現し、演技の幅の広さを遺憾なく発揮した。

「ジキルとハイドに恋した私 ~Hyde, Jekyll, Me~」

(C)SBS, (C)HE&M

その後、人気の最高潮というところで、軍務が一番厳しいとされている海兵隊に入隊したヒョンビンだが、その復帰作となった注目作「ジキルとハイドに恋した私 ~Hyde, Jekyll, Me~」(2015年)がKNTVにて4月5日(日)より放送される。

「久しぶりにドラマに復帰したので、明るい作品を選択したかった」と、除隊後の復帰作に選んだ理由を明かしていたヒョンビン。国内最大級のテーマパークの常務で冷徹な御曹司のソジン(ヒョンビン)と、テーマパークのサーカス団で働くハナ(ハン・ジミン)、そしてソジンのもう一人の人格である優しく純情なロビン(ヒョンビン)が、奇妙な三角関係を繰り広げていく。

「ジキルとハイドに恋した私 ~Hyde, Jekyll, Me~」

(C)SBS, (C)HE&M

「ジキルとハイドに恋した私 ~Hyde, Jekyll, Me~」

(C)SBS, (C)HE&M

ヒョンビンが積み重ねてきたキャリアの集大成的な作品ともいえる本作は、冷たい眼差しでソジンを体現したかと思えば、柔らかい笑みを浮かべたロビンに瞬く間に様変わり。そんな正反対な一人二役を巧みに演じ分け、2つの人格で過去最大級にギャップのあるツンデレ演技を見せている。

この正反対の人格を演じることについては、「(視聴者は)完全に両極端のキャラクターを見る面白さがあると思います」とヒョンビンは語っており、その言葉通り、彼の演技の早変わりぶりだけで目を奪われてしまう。

「ジキルとハイドに恋した私 ~Hyde, Jekyll, Me~」

(C)SBS, (C)HE&M

振り返ってみると、確かな演技力に裏打ちされたツンデレ演技で女性ファンを魅了してきたヒョンビン。"3度目のブレイク"と言われるほど過熱した今の人気ぶりも、「愛の不時着」での、厳格な将校でありながら時に見せる甘い表情を見れば納得だ。

文=HOMINIS編集部

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放送情報

ジキルとハイドに恋した私 ~Hyde, Jekyll, Me~
放送日時:2020年4月5日(日)8:00~(3話連続放送)
チャンネル:KNTV
※放送スケジュールは変更になる場合がございます。

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