所作や方言、アクション...ユン・シユンが高難易度の時代劇で示す存在感

俳優デビューから10年が経過しても以前と変わらぬ爽やかな笑顔を見せるユン・シユン。安定した演技力でお茶の間からの好感度も高いシユンだが、昨今、時代劇というジャンルで再び存在感を示し、注目を集めている。

「緑豆の花(原題)」

(C)SBS

■等身大のキャラクターだけではないシユンの幅広い魅力

デビュー作であるシチュエーションコメディ「明日に向かってハイキック」(2009年)で家政婦に恋する高校生を演じ、そして翌年、韓国で最高視聴率58.1%を記録した大ヒットドラマ「製パン王 キム・タック」(2010年)でパン作りに熱中する主人公を好演したシユン。初期の頃から等身大のキャラクターを演じることが多く、近作「親愛なる判事様」(2018年)でも優秀な判事だった双子の兄に間違えられてしまうチンピラの弟をコミカルに演じ話題になった。

シユンが時代劇に初挑戦したのは2016年。除隊後の復帰作となったファンタジー時代劇「魔女宝鑑」で、後に医者として名前を馳せることになるホ・ジュンの青年時代を演じた。その後、NHKでも放送されたロマンス時代劇「不滅の恋人」(2019年)に出演。心優しい大君を演じたシユンは、実の兄の策略で過酷な運命を辿り、次第に野性味を帯びていく過程をリアルに体現。その一方で、一途に想い続けるヒロインへの愛情表現など幅の広い演技を見せ、改めて高い評価を受けることになった。

「緑豆の花(原題)」

(C)SBS

■最新時代劇で演じるのは過酷な運命に翻弄される男

そんなシユンの出演する時代劇最新作「緑豆の花(原題)」が、4月27日(月)からKNTVにて放送される。舞台は1894年、東学農民運動が勃興する激動の時代。もともとは役人の家の生まれであるが、農民軍として反旗を翻す兄と、その討伐軍として銃を手にした弟の過酷な運命が描かれる。

「緑豆の花(原題)」

(C)SBS

「緑豆の花(原題)」

(C)SBS

シユンは、悪事に手を染める役人の父に心を痛め、父と使用人との子である兄イガン(チョ・ジョンソク)を慕う弟のイヒョンを演じる。日本留学から帰国したばかりで、日本を手本として新たな世の中を夢見るイヒョン。知的で品があり冷静なイヒョンが、渦を巻く運命の中で徐々に変貌を遂げていく様をシユンは巧みに表現している。

「緑豆の花(原題)」

(C)SBS

現代劇と比べて時代劇は、独特のセリフ回しや所作の数々など、確かな演技力が要求される。特に「緑豆の花(原題)」は、全羅道(チョルラド)地域を舞台にしており、方言という要素まで加わるので特に難易度も高い。そうした時代劇での経験を積み重ねてきた中で、演技の幅を広げてきたシユン。本作でさらなる飛躍を果たした彼の芝居を今後も楽しみにしたい。

文=津金美雪

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放送情報

緑豆の花(原題)
放送日時:2020年4月27日(月)20:00~
※毎週(月)20:00~(2話連続放送)
チャンネル:KNTV
※放送スケジュールは変更になる場合があります

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