"好青年"ユン・シユン、除隊後の度重なる挑戦によって辿り着いた新境地

「Train(原題)」
「Train(原題)」

軍隊の中で最も訓練が厳しいと知られる海兵隊を除隊し、2016年に俳優復帰して以降、今までにないチャレンジングな役柄が続いているユン・シユン。もともとはハートフルコメディ「明日に向かってハイキック」(2009年)でデビューし、シットコム「製パン王 キム・タック」(2011年)でブレイク。どちらも前向きで爽やかな笑顔が印象的な役柄で、シユンといえば"好青年"のイメージが強かったように思う。

しかし除隊したシユンが復帰作に選んだのは、自身初の時代劇「魔女宝鑑~ホジュン、若き日の恋~」(2017年)だった。朝鮮一の名医・ホジュンの若かりし日を演じ、悲運の王女を懸命に守り抜く姿で、新たなファン層を開拓。これを機に「不滅の恋人」(2018年)や「緑豆の花」(2019年)といった時代劇に次々と挑戦していったシユンは、両作とも兄と対立する正義感に満ちた弟という役柄で、かつて演じた心優しき青年とも通ずる演技を見せ、存在感を示してきた。

"好青年"のイメージを脱したユン・シユンの鬼気迫る演技!(「Train(原題)」)

(C)STUDIO DRAGON CORPORATION

近年は、確かな実力が要求される時代劇で十分すぎる活躍を見せるシユンだが、彼のチャレンジ精神は留まるところを知らず、現代劇でもさまざまな難役に挑んでいく。特に、エリート判事と前科5犯のチンピラという双子の兄弟を一人二役でこなした「親愛なる判事様」(2018年)や、自分をサイコパスだと勘違いするお人好し男を演じた「サイコパスダイアリー」(2019年)での姿は、「これがユン・シユン?」と思わせる新境地を披露。見事なまでに"好青年"のイメージを脱ぎ捨てた印象だ。

「Train(原題)」

(C)STUDIO DRAGON CORPORATION

そんなシユンの最新作は、KNTVで11月7日(土)より日本初放送となる「Train(原題)」。犯罪系やスリラーなどのジャンルものに強いとされる韓国のケーブルテレビ局・OCN制作の本格サスペンスアクションで、今回もシユンは新たな演技者としての一面を覗かせている。

「Train(原題)」

(C)STUDIO DRAGON CORPORATION

A世界とB世界――廃駅を通過する列車と連続殺人事件によって繋がれている2つのパラレルワールドを舞台にした本作で、シユンが演じるのは、12年前に父親を亡くした刑事・ドウォンだ。

A世界でのドウォンは、かつて同じ頃に父親を亡くし、互いに特別な感情を抱いているソギョン(キョン・スジン)を見守り続けているエリート刑事。今は検事となったソギョンと共に連続殺人事件を捜査していると、事件現場となった廃線されているはずの駅に突如、列車が出現。列車から降りてきた何者かに、ソギョンが殺されてしまう。絶望し、自暴自棄となったドウォンが命を絶とうと廃駅へ向かうと、再び列車が現れ、亡くなったはずのソギョンの姿を目撃。その列車は、もう一つのパラレルワールドへと繋がる"Train"だった...。

「Train(原題)」

(C)STUDIO DRAGON CORPORATION

「Train(原題)」

(C)STUDIO DRAGON CORPORATION

一方のB世界では、殺人者の息子という烙印を押された汚職刑事として存在しているドウォン。さらには麻薬に溺れ、ある麻薬ブローカーの殺人容疑までかけられてA世界へと逃亡を図る...という設定だ。この2つの並行世界の中で、ドウォンは12年前の父の死の真相解明と愛するソギョンを救うために奔走する。

この一見、複雑極まりないパラレルワールドを、リアルに映し出しているのが、一人二役で鬼気迫る演技を見せているシユンの存在だ。以前「親愛なる判事様」でも一人二役を好演していたが、今回はそれとは比べ物にならないダーティーな世界観で、ガラリとその表情を演じ分けている。というのもB世界のドウォンは、睨むようなまなざしで立ち居振る舞いはもちろん、受ける印象まで、A世界のドウォンとは(もっと言うとこれまでのシユンとは)まるで別人。過去にドウォンが下したある"選択"が、「ここまで人間を変えてしまうのか」という驚きと、先の読めない展開によって、どんどんとストーリーに引き込まれてしまう。

「Train(原題)」

(C)STUDIO DRAGON CORPORATION

「Train(原題)」

(C)STUDIO DRAGON CORPORATION

除隊してからというもの演技や役柄の幅をぐっと広げているシユン。初挑戦となる今回の本格サスペンスアクションでも、見る者を決して裏切らない。

文=津金美雪

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放送情報

Train(原題)
放送日時:2020年11月7日(土)20:00~
※毎週(土)20:00~(2話連続放送)
チャンネル:スカチャン1(KNTV801)、KNTV
※放送スケジュールは変更になる場合があります

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