2019年1月の活動期間終了をもって解散した11人組ボーイズグループ・Wanna One(ワナワン)。解散から2年が経ち、別のグループで再デビューしたり、ソロ歌手や俳優として活躍したりと、元メンバーたちはそれぞれのキャリアを築いているが、中でも俳優として存在感を発揮しているのが、「場合の数(原題)」(衛星劇場にて3月18日より日本初放送)で主演を務めるオン・ソンウだ。
Wanna One時代はムードメーカー的な明るい性格に加え、歌もダンスもハイレベルにこなす実力派として高い人気を誇ったソンウ。BTSのジミンとも旅行に行くなど、その交友関係にまで注目が集まっているが、何よりも、その彫刻のように完成されたビジュアルがひと際目立つ存在だ。
長身&小顔とスタイルも抜群で、そのスマートで都会的なイメージを生かして俳優としてのキャリアをスタート。2019年には、18歳の青年を取り巻く人間関係の中で起こる誤解や嫉妬、恋など未熟でピュアな青春模様を描いた「十八の瞬間」でドラマ初主演を果たす。
『神と共に』シリーズのキム・ヒャンギや話題を呼んだWEBドラマ「A-TEEN」のシン・スンホ、ソンウと同じ事務所に所属するASTROのムンビンなどフレッシュな顔ぶれの中で、生きる意味を見つけていく青年の成長を瑞々しく演じて見せると、「第12回コリアドラマアワード」で男性新人賞と韓流スター賞を、「2019 Asia Artist Awards」俳優部門で新人賞を受賞するなど、非凡な才能を見せつけた。
そんなソンウが主演を務めた最新作「場合の数(原題)」は、10年にわたってお互いに片思いをする男女のピュアな恋が描かれるラブロマンス。駆け出しのカリグラファーのウヨン(シン・イェウン)と、カメラマンのイ・ス(ソンウ)は高校時代にはクリスマスイブに一緒に映画を観に行くほどの仲だったが、イ・スが単身で留学に行ってしまい、関係が発展しないまま。イ・スへの恋心をこじらせたウヨンは、10年間も片想いし続け、久しぶりに再会した彼に想いを告げる...という恋模様が綴られていく。
ソンウが演じるイ・スは、見た目も写真家としての才能も抜きん出た完璧な男だが、その性格は冷たく自己中心的。両親の離婚によって負った心の傷から、恋愛面に関しては特に利己的になってしまい、なかなかウヨンの想いに応えられないという複雑な役柄だ。
初めはウヨンのことを友だちとしてしか見ようとせず、彼女の想いを拒むような行動を取っていたが、自分の気持ちに気づいてから態度が徐々に変化。嫉妬で顔を曇らせたり、ウヨンの両親に気に入られようと必死になったり...。完璧すぎたイ・スが次第に人間味を帯びていく姿をソンウが表情豊かに演じている。時折、甘い表情も見せるツンデレぶりが、ソンウ本来のスマートなイメージとも相まって、ハマり役となっているのだ。
また、なかなか発展しない2人の前に現れる恋のライバル、オン・ジュンスを演じるのはZE:Aのメンバー、キム・ドンジュン。財力、学力、ビジュアル、性格とすべてを持ち合わせた余裕ある男性を、ドンジュンがおおらかで優しい大人な雰囲気を纏って魅力たっぷりに表現してみせている。アイドル出身の俳優同士だけに、彼らの演技合戦も見ものだ。
映画デビュー作となる『人生は美しい(原題)』の公開を控え、さらに『チョン家の牧場(仮題)』への出演が決定するなど、俳優として絶好調のソンウ。一方で、「Heart Sign」(2019年)でソロデビューし、自身が作詞・作曲に参加した初のミニアルバム『LAYERS』(2020年)が好調なセールスを記録するなど、ソロアーティストとしても活躍中だ。俳優活動のみならず、そのマルチな才能ぶりにも注目したい。
文=HOMINIS編集部
放送情報
場合の数(原題)
放送日時:2021年3月18日(木)23:00~
※毎週(木)23:00~(2話連続放送)
チャンネル:衛星劇場
※放送スケジュールは変更になる場合があります
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