「愛の不時着」「サイコだけど大丈夫」で再注目！兵役前後で見せたキム・スヒョンの成長ぶり

キャリア絶頂期に兵役を迎え、2019年に復帰を果たした後も「ホテルデルーナ」(2019年)や「愛の不時着」(2019年)にサプライズ出演するなど存在感を発揮したキム・スヒョン。本格的な復帰作として注目された「サイコだけど大丈夫」(2020年)はNetflixの視聴ランキングでも上位に食い込み、入隊前と変わらぬ人気の高さを見せつけている。

2007年に10代で役者としてデビューし、「ドリームハイ」(2011年)や「太陽を抱く月」(2012年)といった大ヒット作を連発してきたスヒョンだが、入隊前最後の出演作となった映画が『リアル』。再び彼への注目度が高まっている今、4月10日(土)にアジアドラマチックTV (アジドラ)にて「キム・スヒョン特集」の中の1作として放送される。

金と野望にまみれた裏社会の成功者がオープンしたばかりのカジノの利権をめぐり、ギャングとの激しい争いを繰り広げる『リアル』は、衝撃的なストーリーがノンストップで展開するサスペンス。

スヒョンは、野心的なカジノオーナーと、ギャングが連れてきた謎のルポライターという自身初の一人二役に挑んでおり、凄みのある演技を披露。これまで見せたことのないムードを漂わせ、ダークなテイストの新境地に到達した。

見た目は同じだが中身は全く異なる人物になりきった彼の演技は、どこか浮世離れした物語にリアルな手触りと深みを与え、観るものを謎多き世界の奥深くへと誘っていった。加えて、格闘技に現代舞踊のテイストを交えた激しくも美しさを感じさせるアクションや、体当たりのシーンまでスタントなしでこなしてみせたスヒョン。役者魂のこもった熱演を見せており、20代を締めくくる兵役前の集大成と呼ぶにふさわしい1作となった。

「キム・スヒョン特集」では、最高視聴率33.2％を記録するなど社会現象クラスの人気を誇った2013年の「星から来たあなた」も4月9日(金)深夜から放送開始となる。

初のラブコメ挑戦となったこの作品では、400年前に地球に墜落し、そのまま韓国に住んでいる宇宙人というユニークな役柄を演じており、冷静沈着だが時折甘い表情を覗かせるツンデレ演技で観るものを魅了したスヒョン。チョン・ジヒョン演じるヒロインに惹かれ、地球にいられるタイムリミットも迫る中で苦悩するという心の機微を余すことなく表現し、荒唐無稽なファンタジー作品ながらも感情が揺さぶられるリアリティを生み出した。

こうした作品のほかにも、時代劇での王子様、華やかな芸能学校に通う学生、犯罪者、スパイなど、これまでどこかキャラの立った役を演じることが多かったが、「サイコだけど大丈夫」では、精神病棟の保護士といういわゆる"普通の人"の役に。生まれつき愛を理解できないヒロインを優しく受け止める様子をナチュラルに演じ、除隊後もさらなる成長を遂げている。

次作はある女性の殺人事件を巡る2人の男性の熾烈なストーリーが繰り広げられる「その日の夜(原題)」を予定しているスヒョン。緊迫感あふれる最新作でも高い演技力を発揮してくれることだろう。今後のさらなる活躍に向け、改めてその実力を確認しておきたい。

文＝HOMINIS編集部

この記事の全ての画像を見る