兵役前最後の渾身の役づくり！INFINITEのエルことキム・ミョンスが見せた秀麗な韓服姿

今年2月に入隊した、韓国芸能界きってのイケメンと言われるINFINITEのエルことキム・ミョンス。入隊直前にはデビュー11年目にして初のソロシングル「Memory」をリリースし、ファンへの粋なプレゼントが大きな関心を集めた。

"シンモルナム(神が全てを授けた男)"と言われる彼は、ビジュアルやオーラ、演技力...と全部が完璧で、俳優としても高い評価を得てきた。今と同じくK-POP旋風が吹き荒れていた2011年には、黒木メイサ×多部未華子W主演のサスペンスドラマ「ジウ 警視庁特殊犯捜査係」(テレビ朝日系)にも初出演し、当時19歳だった彼が演じた金髪少年役では「あの子は一体誰？」と日本でも話題を呼んだほどだ。

近年でも天使を演じた「ただひとつの愛」(2019年)や"人間に変身する白猫"を演じた「おかえり」(2020年)など印象的な役柄が続いているが、今年2月に韓国で最終回を迎えたばかりの最新主演ドラマ「暗行御史(アメンオサ)：朝鮮秘密捜査団(原題)」では、「仮面の王イ・ソン」(2017年)以来となる時代劇に挑戦している。

4月24日(土)に衛星劇場にて第1話が先行放送される本作は、民衆の無念を晴らすため不正腐敗に立ち向かう朝鮮時代の王室の秘密捜査官"暗行御史"と御史団の痛快な活躍を描くコミカルなミステリー劇。昼間は官僚、夜は遊び人という二重生活を送りながら、突然"暗行御史"に任命されてしまう主人公のイギョムをキム・ミョンスが好演し、ヒットを記録した。

昼間の官僚姿から一転、夜になると友人らと賭け事に興じたり、遊郭で遊んだりする第1話のイギョムは初回からそのギャップが痛快。テンポの良いセリフの掛け合いやコミカルな表情でイギョムの"もう一つの顔"を表現し、どこか親しみの湧く人間味のあるキャラクターへと仕上げているのが印象的だ。

暗行御史として活躍する一方で、過去に背負った自らの傷を克服していく彼の成長ドラマとしても丁寧に描かれており、イギョムの冷静かつ論理的な一面が事件解決のシーンでも存分に生かされている。さらには今回の撮影のために約5ヶ月間もの稽古を積み、難易度の高いアクションにもチャレンジ。入念な準備をして臨んだ弓術や剣術などの躍動感溢れるシーンもふんだんに盛り込まれ、久しぶりの時代劇でその実力をいかんなく発揮している。

また、ドラマ全編にわたってこれでもかというほど堪能できる韓服も、イケメンすぎるしなやかな着こなしはエルならでは。端正な顔立ちが映える眉目秀麗な姿に毎回ハッとさせられるはずだ。

29歳の誕生日を目前にして、訓練が特に厳しいことで知られる海兵隊に入隊したエルだが、国防の義務を果たすため、この撮影前に自ら志願したと伝えられている。兵役前最後となった本作は、現時点での"俳優キム・ミョンスの集大成"と言えるだろう。人間的に一回りも二回りも成長した姿で復帰するであろう姿を待ちわびながら、この凛々しい暗行御史の活躍ぶりを今は存分に堪能したい。

文＝川倉由起子

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