ブライトの出演も話題に！吉田可奈が語る、タイドラマ「In Time With You ～君の隣に～」の魅力

世界中でヒットした「2gether」を皮切りに、日本でも一気に脚光を浴びたタイドラマ。人気台湾ドラマのリメーク版となる作品の見どころとタイドラマの魅力を、タイドラマに詳しい吉田可奈さんに聞いた。

■なかなか結ばれない親友同士の恋愛ドラマ

"タイ沼"という言葉が流行するほど、ブームを巻き起こしているタイドラマ。その中で親友同士の恋愛を描いている「InTime With You～君の隣に～」は台湾の人気ドラマのタイ版で、日本で人気爆発した「2gether」のブライトも出演。今作はBLドラマではないが、タイドラマの人気要素は押さえているとライターの吉田可奈さんは語る。

「必ずハッピーエンドになるところと、登場人物全員の心情がしっかり描かれるところがタイドラマの特長で、今作でも主人公の2人を取り巻く人々や家族愛についてもしっかり描かれています。また、タイドラマはBLでも途中で必ず崖から突き落とされるような出来事が起きるのですが、それは幸せに向かって飛ぶための苦行。そう思うと耐えられると思います(笑)」

主人公はシューズメーカー勤務の女性・ピムと、航空会社で働く男友達のポン。2人は高校から大学まで一緒の上にご近所さん。互いの家族とも親しく、何でも言い合える関係なのに"親友"という言葉が邪魔して、お互いに歩み寄ろうとしない。

「ポンとピムがなかなかお互いに好きなことを認めないので、本当にじれったいです(笑)。ポンは博愛主義者で、みんなが応援したくなるキャラクター。一方のピムは強くて仕事ができて、意志のある女性。でも、完璧な人は1人も登場せず、第1話でのピムは強気過ぎるし、ポンも鈍感過ぎる。タイドラマは人間らしい描写が上手だと思います」

そんな2人には、さまざまな恋のライバルが現れる。

「ブライトが演じるニックは年上のお姉さんにグイグイいく役どころで、『2gether』とは全く違う表情が楽しめます。また、ポンを好きになるミキはピムと真逆の女の子で、ポンのためにお弁当を作ったりする。ほとんどの人物の描写が分かりやすく、好きになってもらうためにズルをしないのもステキなところだと思います、ある人物を除いては(苦笑)。すごくじれったい作品ですが、ピムが結婚について真剣に考えるので、30歳になる彼女と同年代で結婚願望のある方は強く共感できるドラマではないかと思います。そして、"結婚とは何か？"を深く考えさせてくれるドラマでもあると思います」

よしだ・かな●音楽からアイドル、舞台まで幅広く手掛けるライター。多くの雑誌で執筆する傍ら、タイドラマ専門雑誌でのライティングも行う。

取材・文＝及川静

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